引っ込み思案で大人しい部下を...
- 2021/04/10
- 11:47
「サツキ、飯、食って帰るか?」
真面目で勤勉ではあるが、仕事の遅いサツキが今日も残業をしていたので、俺は帰り際に声をかけた。
「え?私ですか?」
「他に残業してるヤツいないし、サツキはお前だけだろう?」
サツキは、顔を赤らめて俯いた。
「まだかかるのか?」
「いえ、この書類が終わったら帰れます」
「じゃあ、待ててやるから早く片付けろ」
「はい」
サツキはそれから更に30分もかかって、ようやくパソコンの電源を落とすと俺のところにやってきた。
肩から、大き目のバッグを提げている。
「お待たせしました」
細くてガリガリで、膝下まであるフレアのスカートから爪楊枝のような足が伸びていて、白いブラウスの上に紺のカーディガンを羽織っていた。
「おう、終わったか」
「はい」
「食いたいもの、あるか?」
「いえ、佐々木さんの召し上がりたいものでいいです」
サツキはもうすぐ30になろうというのに、自分の主張というものをしない。
会議でも発言する事は滅多になく、熱心にメモだけは取っていて、自分の担当の仕事だけを黙々とこなす。
後輩の若い女の子たちに影で馬鹿にされていても、気づいていないのかずっとこのスタイルで、髪を染める事もなくいつもメガネをかけている。
俺はサツキを近所の定食屋につれていって、好きなものを注文させた。
「お前、いつも遅いな」
「すみません」
サツキは首だけで少し頭を下げると、目を合わさずに冷奴を口に運んだ。
サツキはこれでも俺に好意を持っている。
他の誰に誘われても一緒に飯なんか食いに行かないのに、俺の誘いだけは断らない。
「今日は、この後カラオケに寄って帰るか?」
「・・・はい」
カラオケボックスの狭い空間に入ると俺は、一層大胆になった。
「サツキ、こっち来いよ」
俺は、テーブルを押してソファの前に空間を広げ、掛けたままの俺の前にサツキを立たせた。
「ここに座って」
俺が膝を閉じて、両手で自分の太ももをタップしてみせると、サツキはもじもじしながらも足を広げ、俺と向かい合う形で、膝の上に腰を下ろした。
俺は、片手でさつきの細い体をそっと抱き締めて、もう片方の手をサツキの後頭部に添えて軽く引き寄せると、サツキは素直に顎を俺の肩に乗せてきた。
暫く抱き合った後、俺はサツキの体を少し離して、目を覗き込むと、珍しく見つめ返してくる。
「舌を出してごらん」
そう言うと、サツキは素直に薄い唇を開くと少し舌を出してみせた。
「もっと」
サツキは舌先を尖らせて、更に舌を伸ばしてきたので、俺はその舌を最初は優しく、やがて舌を絡めるようにして激しく吸った。
サツキの息が荒くなり、唇を離すと、今度は俺の膝に跨ったままサツキの方から抱きついてきた。
俺は、尻の方からスカートを捲り、裾から手を差し込んで、サツキの尻に手を当てたがサツキは何も言わなかった。
サツキはストッキングを穿いていなかったので、ショーツの布が直接手に触れた。
俺は同じ姿勢のまま自分を膝を広げ、サツキの足を更に広げると、今度は前からスカートの中に手を差し入れて、下着の上からサツキの割れ目を指でなぞった。
突起に指が触れた時、サツキの体がビクッと震えたが、何も言わないので、俺はショーツのクロッチ部分の脇から指を滑り込ませると、今度は直にサツキの割れ目をなぞった。
陰毛のざらっとした感触は予想通りだったが、驚いた事に、サツキは既に股間を濡らしていた。
指に愛液をたっぷりつけて、サツキのクリを少しずつ刺激していくと、サツキの息がどんどん荒くなってくる。
「サツキ、お前、何人ぐらいとヤッた事あるんだ?」
サツキは答えず、首を左右に振るだけだ。
俺は更に指を早く動かして、サツキを絶頂間際にまで追い込むと、再び聞いた。
「何人だ?」
サツキが再び首を横に振るので、俺は指の動きを止めた。
サツキの喘ぎが止まると、サツキは"続けて"と目で訴えた。
「何人だ?」
観念したように、サツキが答える。
「ありません」
「え?」
サツキは目を合わさず、つぶやくように、
「すみません。私、経験ありません」
と言った。
本当かどうかは後で分かるとして、この濡れようと、喘ぎ声は何だ。
「サツキ、オナニーしてるのか?」
サツキが目を少し大きく開いただけで何も言わないので、俺は再びサツキの突起を擦り、
「あっ、あっ、あっ」
と上げる声がひと際大きくなったところで、もう一度聞いた。
「お前、オナニーしてるな?」
指の動きを少し緩めて見せると、サツキは慌てて首を縦に振って見せた。
俺は頷いて見せ、指の速度を速めると、
「あっ、あっ、あっ・・・、い、いくっ・・・、いく、いく、いくっ!あ゛ーっ!!!」
と声を出しながら、自ら腰を激しく動かしたかと思うと、体を震わせながら、後ろに仰け反ったので、俺は慌ててサツキの背中を支えた。
サツキは肩で息をしながら、顎を俺の肩に乗せて、そのまま俺に持たれかかってきた。
「お前の処女、俺がもらってやる」
サツキの耳に俺がそう囁くと、サツキは俺の肩から顔を上げると、俺を見ながら微かに頷いた。
「ついて来い」
カラオケボックスを出ると、俺はサツキをラブホに誘った。
サツキは何も言わず、黙ってついてきた。
部屋に入ると、サツキはキョロキョロしていたが、
「シャワー浴びてこい」
と言うと、素直にバスルームに入っていった。
直ぐにシャワーの音が聞こえてきた。
バスタオルを巻いて出てきたサツキに、
「先にベッドに入ってろ」
と言って俺もシャワーを浴びる事にした。
部屋に戻ると、サツキは既にベッドに潜り込み、部屋の明かりを暗くしていた。
俺は体だけ拭いて、裸のままベッドに入ると後からサツキを優しく抱き締めた。
ゆっくりをこちらを向かせて唇を合わせると、サツキの方から舌を入れてきた。
シーツの中で、俺はサツキのバスタオルを剥ぎ取ると、唇を喉から胸へ、貧乳な胸の頂で固くなっている乳首を舌で転がして吸った後、徐々に舌をへそから下腹部へと移し、茂みの生え際を愛撫した。
舌を尖らせて、陰核をそっと突いた時、サツキは、ビクッと体を震わせると、深い息を吐き出して、快感に身を委ねた。
サツキの亀裂に指を這わせながら、徐々に絶頂に導いていく。
親指で陰核の皮を押し上げ、むき出しになった突起を中指で揉むように擦っていく。
「あ、あ、あ、あ、あ、いくっ、いくっ、いっちゃう!」
そこで俺は指を離し、サツキに問いかける。
「週に何回ぐらい、オナニーするんだ?」
サツキは、えっ?という顔をするが、直ぐに意味を理解して、
「さっきのは嘘です。オナニーなんかしてないです」
と強情を張るので、俺は再び、サツキを絶頂の際まで誘うと、
「ちゃんと言わないと、指を止めるよ」
と言ってやる。
すると、喘ぎながらも観念したかのように、
「毎日です。毎日、佐々木さんを想って、してます!」
と白状した。
上り詰めるギリギリのところで、
「サツキ、どうして欲しいんだ?」
「あ、あ、あ・・・」
「どうして欲しいんだ?」
と、指の動きを止める素振りをすると、懇願するように、
「やめないでください・・・・そのまま、そのまま・・・」
「だから・・・」
「あ、それ・・・、ああ、ああ、あ、あ・・・イカせて!」
「聞こえないよ」
膣内の壁を擦るように、指を暴れさせると、
「あ、そう、あ、それ、あ、そのまま、イカせて、イカせて、イカせて!あーっ!」
絞り出すような声を出して、エクスタシーを迎えると、サツキは白目をむき、体を大きく反らせると、次には脱力した。
指を中に入れたまま少し休ませていたが、少しずつ中が乾いてきたので、反応が一番いいスポットを撫で上げると、サツキはピクンと体を震わせて目を覚ました。
あっという間にサツキは愛液で溢れたので、そのまま挿入。
何の抵抗感もなく一番奥まで収まり、ゆっくりとピストン運動を始まめと、直ぐにサツキは俺にしがみついてきた。
「ん、ん、ん・・・、さ、さき、さん・・・、死んじゃう・・・、あたし、死んじゃいます・・・」
そういうとサツキは直ぐに昇天し、目を閉じて体を小刻みに震わせながら快楽の余韻に浸っていた。
だが、俺もそろそろ出したくなってきたので、再びグラインドを始め、サツキの事などお構いなしに思いっきり突きまくると、そのまま中に放出した。
サツキはその瞬間もイッてたので、中で出したのに気が付かなかったようだ。
サツキから抜くと、ほんの微かに血が滲んでいた。
余韻が覚め、バスタオルを掴んで、のろのろとベッドから起きだした時、サツキは股間から太ももを伝う液体を感じて、慌ててバスタオルで押さえると、
「佐々木さん、中に出しました?」
と聞いてくる。
「ああ、文句あるか?」
と言って、寝そべったままサツキに背中を向けると、サツキは俺の背中にそっと抱きついてきて、
「ありがとうございました。これからもお願いします」
と言った。
サツキは、完全に雌になった。
何をしてもいい、何でもする、と言って、金曜の夜は必ずおねだりをする。
最近では、ちょっと、情が移ってしまい、優しいセックスをすると、何だか物足りなそうだ。
30手前で目覚めた女の業は深い。
それから俺は、サツキを毎週のように誘うようになった。
食事に連れて行っては、その後ホテルへ。
サツキは文句も言わず、毎回俺の求めに応じ、やがて、生理の時は何も言わずに仰向けの俺に覆いかぶさるようになってきた。
舌を俺の唇に差し込んで絡めると、耳から喉に舌を這わせ、俺の乳首辺りをチロチロと舌で舐めたり吸ったりした。
やがて唇は、鳩尾から臍、内股へと進み、タマタマを手で優しく包みながら、舌を尖らせて竿を舐めあげる。
「サツキ・・・誰にそんなこと教わったんだ」
「・・・佐々木さん・・・です」
「俺は教えた覚えはないぞ」
「・・・でも、佐々木さんが私にこうしてくれるから・・・」
そういうと、ジュルッと音を立ててサツキは俺を根元まで飲み込んだ。
「あっ」
思わず俺の方が女のような声を出してしまった。
サツキはアナルに軽いタッチをしたり竿の根元を指で締め付けたりしながら、口の中で俺に刺激を与え続けた。
たまらず俺はサツキの喉の奥で放出すると、サツキはそのままゴクリと飲み込んだ。
徐々に力を失っていく俺を舌で転がしながら、サツキは粘り気を全て吸い取っていく。
俺は、サツキをベッドに寝かせると、強く抱きしめてやった。
子供のように細い身体をしているが、サツキとの逢瀬を続けるうちに、女のしなやかさを十分に持っていることがわかってきた。
色白で、肌がきめ細かく、アラサーとは思えないほどすべすべしている。
胸はない。貧乳だが、乳首と乳輪は決して小さくなく、大人の女の胸をしていた。
俺は薄い胸に吸いつくと、ちょっと乱暴に胸を揉みしだき、ショーツを脱がせて、タンポンを入れたままクリを刺激して快楽に導いた。
口を半開きにして、舌をレロレロしながら、俺の舌をせがんでいる。
「佐々木さん・・・佐々木さん・・・だめ・・・もうダメです。あっ、イッちゃう・・・あ、あ、あ、イク、イクッ・・・あぁぁぁぁ…!」
サツキは俺の腕の中で身体を仰け反らせると、ビクビク震えながら身体を丸めるようにして俺の胸に顔を埋めた。
熱い吐息が俺の胸に掛かる。
「お前、今まで男と付き合った事ないのか?」
「・・・はい」
「好きな奴は?」
「・・・」
「いなかったのか?」
「・・・っと・・・ました」
俺は四つん這いになって覆い被さると、サツキの目を見つめながらもう一度訊いた。
「もう一度、言ってみなさい」
サツキは逸らしていた目を俺に向けると、思い切ったように、今度ははっきりと俺に告げた。
「ずっと、お慕いしてました」
サツキは、オフィスでの態度を変えることはなかった。
いつも通り、いつものように、ハンコをもらいに来たり、報告をしたり、指示を受けにくる。
そこには媚びた目も甘い声も感じられないが、ベッドの中でのサツキは違う。
「佐々木さん・・・女にしてもらって、幸せです」
「佐々木さんが、喜ぶなら、何でもします」
「だから、少しだけ・・・、少しだけ、佐々木さんの時間、分けてください」
飾り気のないままの指も、くっきりと浮き出た鎖骨も、肉の薄い骨盤も、だんだん愛おしく見えてきた。
おまけに、サツキは身体が細い分、あそこも狭くてよく締まる。
ホテルの前の食事も、定食屋からイタリアンやフレンチが多くなってきた。
セックスの後は一緒にシャワーを浴び、身体を洗ってやり、丁寧に拭いてやる。
サツキも、2人だけの時は腕を組んで来たり、身体を拭いてもらいながらキスして来たりしてきて甘えるようになってきた。
最近は何だか仕事の効率も良くなって、地味なままだが堂々としてきた。
メガネを取れば、元々綺麗な顔をしているので、男どもも
「サツキちゃーん、これ頼める?」
なんて話しかけるようになってきた。
愛想を振り撒くわけでもなく、サツキが事務的にそいつらの仕事を引き受けるだけで俺はイライラするようになってきた。
ヤバい・・・引っ込み思案で、大人しい部下を手懐けて都合のいい女に仕立ててやろうと思っていたのに、俺がサツキにハマってきている。
「サツキ、今日は、大丈夫か?」
サツキの中、奥深くに突き刺しながら俺は訊いた。
サツキは素早く頭の中で、日数を数えると、
「ごめんなさい・・・今日はダメです・・・」
俺は一層ピストンを激しくしながらサツキをエクスタシーへと誘い、両手でサツキの頬を包みながら目を開けさせ、
「でも今日は中で出すぞ、いいな?」
そう言うと、サツキは喘ぎながら、
「あ、あ、はい・・・あ、んっ、いいっ!」
と答え、俺にしっかりと抱きついてきた。
サツキを絶頂に導いた後、俺は思いっきり腰を打ち付けて、白濁した液をサツキの中で思いっきり放出した。
サツキは毎週少しずつ変わっていった。
30女が、毎日のように自分で慰めていたらしく、最初からクリでも中でもイクことを知っていたが、連続でイクことを覚えてからは、全てをさらけ出すようになっていった。
サツキの好きなコースは、最初は優しく抱き合いながらのペッティング、身体中に優しく手を這わせながら乳首を吸ったり、時折歯を立てながら、指で十分にクリを揉みほぐした後のクリニングスで最初の絶頂。
そのまま中指で中を掻き回されながら再び昇天し、中とクリの同時攻撃で、今度は白目をむいて失神する。
そのまま暫く休ませてやると、ハッと息を呑むように目を覚まし、のろのろと身体を起こすと俺に覆いかぶさり、丹念に俺の身体を舐め回す。
最初は半分くらいしか口に入らなかったのが、今では唇が根元に届くまで喉の奥にまで呑み込む。
身体を入れ替えるように促し、シックスナインの形で俺に跨らせると、俺は亀裂に沿って舌を這わせ、包皮を剥いて直にクリを舐めたり吸ったりしてやると、俺を咥えたまま再びオルガを迎える。
「佐々木さん・・・もうダメです・・・イカせてください・・・あ、あ、あ、あーっ、イグッ・・・」
俺は、サツキの股の間から身体を起こして、うつ伏せのままのままのサツキの後ろに回り、腰を高く突き上げさせて、そのままぶち込んでやる。
同時にクリへの刺激も忘れない。
サツキは、ひぃひぃ言いながら、快楽に身を委ね、次のエクスタシーを迎えたときには、ベッドに顔を押し付けたまま、口元が緩むので、涎がシーツに小さく広がる。
それでも俺は、サツキに挿入したまま仰向けにさせると、サツキの細い足を抱え込むようにして、浅く、深く、突いていく。
サツキは、懸命に手を伸ばし、俺に抱きつこうとするので、抱えていた足を放して身体を密着させると、
「これ・・・これです・・・ああ・・・・ん、ん、ん・・・そのまま、そのまま・・・イキたい、イキたい、イキたい!あーっ!!!」
一旦身体を強張らせて、次に脱力すると、そのまま俺に抱きついたまま、いつまでも身体をビクビクと痙攣させている。
俺は、サツキに腕枕をしてやり、シーツをかけてやって、暫く眠らせる。
再び目を覚ましたサツキは、俺に手を添えながら、
「佐々木さん、まだですよね」
と言って、再び俺の股間に顔をうずめる。
すぐに復活した俺の腰に跨ると、サツキは俺を自分の中に収め、腰を上下させる。
俺も、サツキの乳房を揉みながら、下から突き上げていくと、サツキの息が荒くなってくる。
上体を起こして、サツキの乳房に吸い付くと、サツキは俺の頭を抱えながら、自分で腰を前後に激しく動かしだすので、
「あ゛あ゛ーっ」
と、仰け反る瞬間に合わせて、俺も溜まったものをすべて放出する。
サツキが、俺に覆いかぶさったまま、動かなくなると、俺は、そっとサツキを寝かしつけてやり、自分の吐き出したものの始末をする。
俺の隣で、無防備に、すべてをさらけ出したままのサツキを眺めてみると、最初より、身体に丸みを帯びてきた気がする。
相変わらず細く、微かに上下する胸の下には、うっすらとアバラが見える。
しかし、胸の膨らみは少しずつボリュームを持ち始め、陥没気味だった乳首も立派に勃つようになっていた。
気がつくと、サツキは虚ろな目で、俺を見つめていた。
少し身体をひねって俺の胸に顔をうずめると、俺の胸を吸い始めた。
「佐々木さん・・・私、何も要りません・・・。でも・・・私、佐々木さんの女ですよね・・・」
この上ない愛おしさを感じ、俺は何度も頷きながら、サツキの細い身体を抱きしめた。
一番変わってしまったのは、俺かもしれない。
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真面目で勤勉ではあるが、仕事の遅いサツキが今日も残業をしていたので、俺は帰り際に声をかけた。
「え?私ですか?」
「他に残業してるヤツいないし、サツキはお前だけだろう?」
サツキは、顔を赤らめて俯いた。
「まだかかるのか?」
「いえ、この書類が終わったら帰れます」
「じゃあ、待ててやるから早く片付けろ」
「はい」
サツキはそれから更に30分もかかって、ようやくパソコンの電源を落とすと俺のところにやってきた。
肩から、大き目のバッグを提げている。
「お待たせしました」
細くてガリガリで、膝下まであるフレアのスカートから爪楊枝のような足が伸びていて、白いブラウスの上に紺のカーディガンを羽織っていた。
「おう、終わったか」
「はい」
「食いたいもの、あるか?」
「いえ、佐々木さんの召し上がりたいものでいいです」
サツキはもうすぐ30になろうというのに、自分の主張というものをしない。
会議でも発言する事は滅多になく、熱心にメモだけは取っていて、自分の担当の仕事だけを黙々とこなす。
後輩の若い女の子たちに影で馬鹿にされていても、気づいていないのかずっとこのスタイルで、髪を染める事もなくいつもメガネをかけている。
俺はサツキを近所の定食屋につれていって、好きなものを注文させた。
「お前、いつも遅いな」
「すみません」
サツキは首だけで少し頭を下げると、目を合わさずに冷奴を口に運んだ。
サツキはこれでも俺に好意を持っている。
他の誰に誘われても一緒に飯なんか食いに行かないのに、俺の誘いだけは断らない。
「今日は、この後カラオケに寄って帰るか?」
「・・・はい」
カラオケボックスの狭い空間に入ると俺は、一層大胆になった。
「サツキ、こっち来いよ」
俺は、テーブルを押してソファの前に空間を広げ、掛けたままの俺の前にサツキを立たせた。
「ここに座って」
俺が膝を閉じて、両手で自分の太ももをタップしてみせると、サツキはもじもじしながらも足を広げ、俺と向かい合う形で、膝の上に腰を下ろした。
俺は、片手でさつきの細い体をそっと抱き締めて、もう片方の手をサツキの後頭部に添えて軽く引き寄せると、サツキは素直に顎を俺の肩に乗せてきた。
暫く抱き合った後、俺はサツキの体を少し離して、目を覗き込むと、珍しく見つめ返してくる。
「舌を出してごらん」
そう言うと、サツキは素直に薄い唇を開くと少し舌を出してみせた。
「もっと」
サツキは舌先を尖らせて、更に舌を伸ばしてきたので、俺はその舌を最初は優しく、やがて舌を絡めるようにして激しく吸った。
サツキの息が荒くなり、唇を離すと、今度は俺の膝に跨ったままサツキの方から抱きついてきた。
俺は、尻の方からスカートを捲り、裾から手を差し込んで、サツキの尻に手を当てたがサツキは何も言わなかった。
サツキはストッキングを穿いていなかったので、ショーツの布が直接手に触れた。
俺は同じ姿勢のまま自分を膝を広げ、サツキの足を更に広げると、今度は前からスカートの中に手を差し入れて、下着の上からサツキの割れ目を指でなぞった。
突起に指が触れた時、サツキの体がビクッと震えたが、何も言わないので、俺はショーツのクロッチ部分の脇から指を滑り込ませると、今度は直にサツキの割れ目をなぞった。
陰毛のざらっとした感触は予想通りだったが、驚いた事に、サツキは既に股間を濡らしていた。
指に愛液をたっぷりつけて、サツキのクリを少しずつ刺激していくと、サツキの息がどんどん荒くなってくる。
「サツキ、お前、何人ぐらいとヤッた事あるんだ?」
サツキは答えず、首を左右に振るだけだ。
俺は更に指を早く動かして、サツキを絶頂間際にまで追い込むと、再び聞いた。
「何人だ?」
サツキが再び首を横に振るので、俺は指の動きを止めた。
サツキの喘ぎが止まると、サツキは"続けて"と目で訴えた。
「何人だ?」
観念したように、サツキが答える。
「ありません」
「え?」
サツキは目を合わさず、つぶやくように、
「すみません。私、経験ありません」
と言った。
本当かどうかは後で分かるとして、この濡れようと、喘ぎ声は何だ。
「サツキ、オナニーしてるのか?」
サツキが目を少し大きく開いただけで何も言わないので、俺は再びサツキの突起を擦り、
「あっ、あっ、あっ」
と上げる声がひと際大きくなったところで、もう一度聞いた。
「お前、オナニーしてるな?」
指の動きを少し緩めて見せると、サツキは慌てて首を縦に振って見せた。
俺は頷いて見せ、指の速度を速めると、
「あっ、あっ、あっ・・・、い、いくっ・・・、いく、いく、いくっ!あ゛ーっ!!!」
と声を出しながら、自ら腰を激しく動かしたかと思うと、体を震わせながら、後ろに仰け反ったので、俺は慌ててサツキの背中を支えた。
サツキは肩で息をしながら、顎を俺の肩に乗せて、そのまま俺に持たれかかってきた。
「お前の処女、俺がもらってやる」
サツキの耳に俺がそう囁くと、サツキは俺の肩から顔を上げると、俺を見ながら微かに頷いた。
「ついて来い」
カラオケボックスを出ると、俺はサツキをラブホに誘った。
サツキは何も言わず、黙ってついてきた。
部屋に入ると、サツキはキョロキョロしていたが、
「シャワー浴びてこい」
と言うと、素直にバスルームに入っていった。
直ぐにシャワーの音が聞こえてきた。
バスタオルを巻いて出てきたサツキに、
「先にベッドに入ってろ」
と言って俺もシャワーを浴びる事にした。
部屋に戻ると、サツキは既にベッドに潜り込み、部屋の明かりを暗くしていた。
俺は体だけ拭いて、裸のままベッドに入ると後からサツキを優しく抱き締めた。
ゆっくりをこちらを向かせて唇を合わせると、サツキの方から舌を入れてきた。
シーツの中で、俺はサツキのバスタオルを剥ぎ取ると、唇を喉から胸へ、貧乳な胸の頂で固くなっている乳首を舌で転がして吸った後、徐々に舌をへそから下腹部へと移し、茂みの生え際を愛撫した。
舌を尖らせて、陰核をそっと突いた時、サツキは、ビクッと体を震わせると、深い息を吐き出して、快感に身を委ねた。
サツキの亀裂に指を這わせながら、徐々に絶頂に導いていく。
親指で陰核の皮を押し上げ、むき出しになった突起を中指で揉むように擦っていく。
「あ、あ、あ、あ、あ、いくっ、いくっ、いっちゃう!」
そこで俺は指を離し、サツキに問いかける。
「週に何回ぐらい、オナニーするんだ?」
サツキは、えっ?という顔をするが、直ぐに意味を理解して、
「さっきのは嘘です。オナニーなんかしてないです」
と強情を張るので、俺は再び、サツキを絶頂の際まで誘うと、
「ちゃんと言わないと、指を止めるよ」
と言ってやる。
すると、喘ぎながらも観念したかのように、
「毎日です。毎日、佐々木さんを想って、してます!」
と白状した。
上り詰めるギリギリのところで、
「サツキ、どうして欲しいんだ?」
「あ、あ、あ・・・」
「どうして欲しいんだ?」
と、指の動きを止める素振りをすると、懇願するように、
「やめないでください・・・・そのまま、そのまま・・・」
「だから・・・」
「あ、それ・・・、ああ、ああ、あ、あ・・・イカせて!」
「聞こえないよ」
膣内の壁を擦るように、指を暴れさせると、
「あ、そう、あ、それ、あ、そのまま、イカせて、イカせて、イカせて!あーっ!」
絞り出すような声を出して、エクスタシーを迎えると、サツキは白目をむき、体を大きく反らせると、次には脱力した。
指を中に入れたまま少し休ませていたが、少しずつ中が乾いてきたので、反応が一番いいスポットを撫で上げると、サツキはピクンと体を震わせて目を覚ました。
あっという間にサツキは愛液で溢れたので、そのまま挿入。
何の抵抗感もなく一番奥まで収まり、ゆっくりとピストン運動を始まめと、直ぐにサツキは俺にしがみついてきた。
「ん、ん、ん・・・、さ、さき、さん・・・、死んじゃう・・・、あたし、死んじゃいます・・・」
そういうとサツキは直ぐに昇天し、目を閉じて体を小刻みに震わせながら快楽の余韻に浸っていた。
だが、俺もそろそろ出したくなってきたので、再びグラインドを始め、サツキの事などお構いなしに思いっきり突きまくると、そのまま中に放出した。
サツキはその瞬間もイッてたので、中で出したのに気が付かなかったようだ。
サツキから抜くと、ほんの微かに血が滲んでいた。
余韻が覚め、バスタオルを掴んで、のろのろとベッドから起きだした時、サツキは股間から太ももを伝う液体を感じて、慌ててバスタオルで押さえると、
「佐々木さん、中に出しました?」
と聞いてくる。
「ああ、文句あるか?」
と言って、寝そべったままサツキに背中を向けると、サツキは俺の背中にそっと抱きついてきて、
「ありがとうございました。これからもお願いします」
と言った。
サツキは、完全に雌になった。
何をしてもいい、何でもする、と言って、金曜の夜は必ずおねだりをする。
最近では、ちょっと、情が移ってしまい、優しいセックスをすると、何だか物足りなそうだ。
30手前で目覚めた女の業は深い。
それから俺は、サツキを毎週のように誘うようになった。
食事に連れて行っては、その後ホテルへ。
サツキは文句も言わず、毎回俺の求めに応じ、やがて、生理の時は何も言わずに仰向けの俺に覆いかぶさるようになってきた。
舌を俺の唇に差し込んで絡めると、耳から喉に舌を這わせ、俺の乳首辺りをチロチロと舌で舐めたり吸ったりした。
やがて唇は、鳩尾から臍、内股へと進み、タマタマを手で優しく包みながら、舌を尖らせて竿を舐めあげる。
「サツキ・・・誰にそんなこと教わったんだ」
「・・・佐々木さん・・・です」
「俺は教えた覚えはないぞ」
「・・・でも、佐々木さんが私にこうしてくれるから・・・」
そういうと、ジュルッと音を立ててサツキは俺を根元まで飲み込んだ。
「あっ」
思わず俺の方が女のような声を出してしまった。
サツキはアナルに軽いタッチをしたり竿の根元を指で締め付けたりしながら、口の中で俺に刺激を与え続けた。
たまらず俺はサツキの喉の奥で放出すると、サツキはそのままゴクリと飲み込んだ。
徐々に力を失っていく俺を舌で転がしながら、サツキは粘り気を全て吸い取っていく。
俺は、サツキをベッドに寝かせると、強く抱きしめてやった。
子供のように細い身体をしているが、サツキとの逢瀬を続けるうちに、女のしなやかさを十分に持っていることがわかってきた。
色白で、肌がきめ細かく、アラサーとは思えないほどすべすべしている。
胸はない。貧乳だが、乳首と乳輪は決して小さくなく、大人の女の胸をしていた。
俺は薄い胸に吸いつくと、ちょっと乱暴に胸を揉みしだき、ショーツを脱がせて、タンポンを入れたままクリを刺激して快楽に導いた。
口を半開きにして、舌をレロレロしながら、俺の舌をせがんでいる。
「佐々木さん・・・佐々木さん・・・だめ・・・もうダメです。あっ、イッちゃう・・・あ、あ、あ、イク、イクッ・・・あぁぁぁぁ…!」
サツキは俺の腕の中で身体を仰け反らせると、ビクビク震えながら身体を丸めるようにして俺の胸に顔を埋めた。
熱い吐息が俺の胸に掛かる。
「お前、今まで男と付き合った事ないのか?」
「・・・はい」
「好きな奴は?」
「・・・」
「いなかったのか?」
「・・・っと・・・ました」
俺は四つん這いになって覆い被さると、サツキの目を見つめながらもう一度訊いた。
「もう一度、言ってみなさい」
サツキは逸らしていた目を俺に向けると、思い切ったように、今度ははっきりと俺に告げた。
「ずっと、お慕いしてました」
サツキは、オフィスでの態度を変えることはなかった。
いつも通り、いつものように、ハンコをもらいに来たり、報告をしたり、指示を受けにくる。
そこには媚びた目も甘い声も感じられないが、ベッドの中でのサツキは違う。
「佐々木さん・・・女にしてもらって、幸せです」
「佐々木さんが、喜ぶなら、何でもします」
「だから、少しだけ・・・、少しだけ、佐々木さんの時間、分けてください」
飾り気のないままの指も、くっきりと浮き出た鎖骨も、肉の薄い骨盤も、だんだん愛おしく見えてきた。
おまけに、サツキは身体が細い分、あそこも狭くてよく締まる。
ホテルの前の食事も、定食屋からイタリアンやフレンチが多くなってきた。
セックスの後は一緒にシャワーを浴び、身体を洗ってやり、丁寧に拭いてやる。
サツキも、2人だけの時は腕を組んで来たり、身体を拭いてもらいながらキスして来たりしてきて甘えるようになってきた。
最近は何だか仕事の効率も良くなって、地味なままだが堂々としてきた。
メガネを取れば、元々綺麗な顔をしているので、男どもも
「サツキちゃーん、これ頼める?」
なんて話しかけるようになってきた。
愛想を振り撒くわけでもなく、サツキが事務的にそいつらの仕事を引き受けるだけで俺はイライラするようになってきた。
ヤバい・・・引っ込み思案で、大人しい部下を手懐けて都合のいい女に仕立ててやろうと思っていたのに、俺がサツキにハマってきている。
「サツキ、今日は、大丈夫か?」
サツキの中、奥深くに突き刺しながら俺は訊いた。
サツキは素早く頭の中で、日数を数えると、
「ごめんなさい・・・今日はダメです・・・」
俺は一層ピストンを激しくしながらサツキをエクスタシーへと誘い、両手でサツキの頬を包みながら目を開けさせ、
「でも今日は中で出すぞ、いいな?」
そう言うと、サツキは喘ぎながら、
「あ、あ、はい・・・あ、んっ、いいっ!」
と答え、俺にしっかりと抱きついてきた。
サツキを絶頂に導いた後、俺は思いっきり腰を打ち付けて、白濁した液をサツキの中で思いっきり放出した。
サツキは毎週少しずつ変わっていった。
30女が、毎日のように自分で慰めていたらしく、最初からクリでも中でもイクことを知っていたが、連続でイクことを覚えてからは、全てをさらけ出すようになっていった。
サツキの好きなコースは、最初は優しく抱き合いながらのペッティング、身体中に優しく手を這わせながら乳首を吸ったり、時折歯を立てながら、指で十分にクリを揉みほぐした後のクリニングスで最初の絶頂。
そのまま中指で中を掻き回されながら再び昇天し、中とクリの同時攻撃で、今度は白目をむいて失神する。
そのまま暫く休ませてやると、ハッと息を呑むように目を覚まし、のろのろと身体を起こすと俺に覆いかぶさり、丹念に俺の身体を舐め回す。
最初は半分くらいしか口に入らなかったのが、今では唇が根元に届くまで喉の奥にまで呑み込む。
身体を入れ替えるように促し、シックスナインの形で俺に跨らせると、俺は亀裂に沿って舌を這わせ、包皮を剥いて直にクリを舐めたり吸ったりしてやると、俺を咥えたまま再びオルガを迎える。
「佐々木さん・・・もうダメです・・・イカせてください・・・あ、あ、あ、あーっ、イグッ・・・」
俺は、サツキの股の間から身体を起こして、うつ伏せのままのままのサツキの後ろに回り、腰を高く突き上げさせて、そのままぶち込んでやる。
同時にクリへの刺激も忘れない。
サツキは、ひぃひぃ言いながら、快楽に身を委ね、次のエクスタシーを迎えたときには、ベッドに顔を押し付けたまま、口元が緩むので、涎がシーツに小さく広がる。
それでも俺は、サツキに挿入したまま仰向けにさせると、サツキの細い足を抱え込むようにして、浅く、深く、突いていく。
サツキは、懸命に手を伸ばし、俺に抱きつこうとするので、抱えていた足を放して身体を密着させると、
「これ・・・これです・・・ああ・・・・ん、ん、ん・・・そのまま、そのまま・・・イキたい、イキたい、イキたい!あーっ!!!」
一旦身体を強張らせて、次に脱力すると、そのまま俺に抱きついたまま、いつまでも身体をビクビクと痙攣させている。
俺は、サツキに腕枕をしてやり、シーツをかけてやって、暫く眠らせる。
再び目を覚ましたサツキは、俺に手を添えながら、
「佐々木さん、まだですよね」
と言って、再び俺の股間に顔をうずめる。
すぐに復活した俺の腰に跨ると、サツキは俺を自分の中に収め、腰を上下させる。
俺も、サツキの乳房を揉みながら、下から突き上げていくと、サツキの息が荒くなってくる。
上体を起こして、サツキの乳房に吸い付くと、サツキは俺の頭を抱えながら、自分で腰を前後に激しく動かしだすので、
「あ゛あ゛ーっ」
と、仰け反る瞬間に合わせて、俺も溜まったものをすべて放出する。
サツキが、俺に覆いかぶさったまま、動かなくなると、俺は、そっとサツキを寝かしつけてやり、自分の吐き出したものの始末をする。
俺の隣で、無防備に、すべてをさらけ出したままのサツキを眺めてみると、最初より、身体に丸みを帯びてきた気がする。
相変わらず細く、微かに上下する胸の下には、うっすらとアバラが見える。
しかし、胸の膨らみは少しずつボリュームを持ち始め、陥没気味だった乳首も立派に勃つようになっていた。
気がつくと、サツキは虚ろな目で、俺を見つめていた。
少し身体をひねって俺の胸に顔をうずめると、俺の胸を吸い始めた。
「佐々木さん・・・私、何も要りません・・・。でも・・・私、佐々木さんの女ですよね・・・」
この上ない愛おしさを感じ、俺は何度も頷きながら、サツキの細い身体を抱きしめた。
一番変わってしまったのは、俺かもしれない。