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エッチな体験談

舌を絡ませあいながら、いつも最後は母の中で果てる

  
茹だるような暑さだというのに、母は窓を閉め切り、カーテンを閉じる。
母はギシギシと軋む音を嫌ってベッドは使わず、わざわざ床に布団を敷く。
家の中には、誰もいないのに相変わらず臆病なことだと思う。
無言のままに背中を向けて服を脱ぎ、スカートを落としたら、中に身に付けているのは、男を誘惑するための下着。
これから女に戻りますと、言っているようなものだ。
そう言えば、家の中で着る普段着も、わりと洒落たものが多くなった。
納得はしていなくとも、やはり、視線を気にせずにはいられないといったところだろう。

下着だけになったら、母はいつものように背中を向けて布団の上に座り込む。
きちんとひざを折り、まっすぐに伸ばした背中が、勝手にしなさいと、言っているようにも見える。

だから、勝手にさせてもらう。
後ろから母の細い肩を抱いて、白い背中に唇を寄せていくと、すぐにもため息にも似た声が漏れ出す。
そのまま布団の上に倒していくと、脅えた目を向けられるが、その目はすぐに閉じて、そして、最後まで開かれることはない。

母は決して、拒んだりはしない。
顔を跨いで鼻先にかざすと、ちゃんと柔らかい唇を被せてもくれる。
乱暴に突き入れても、怒ったりしない。
そのまま身体の向きを変えて、股間に顔を埋めていっても、母が悲鳴を上げることはないし、口にしているものを離すこともない。

目の前にあるものをじっくりと眺めて、指で開いて奥まで覗いたりする。
すぐには、口をつけたりはしない。
ひどくグロテスクな眺めだが、どうしてもそこに心が惹かれてしまう。
ここが、自分が生まれてきた道かと思うと、不思議な感慨にも囚われる。
そして、手に入れてはならないものを、手に入れた喜びを実感する。

望んでも手に入らないもの。
決して手に入れてはならないもの。
それが、目の前にある。
ゆっくりと顔を近づけて、息が掛かるほどに唇を寄せる。
気配を感じて、僕のお尻を掴む手にもわずかに力が込められる。

胸一杯に匂いを吸い込んでから、おもむろに口付ける。
一度口を付けてしまえば、あとは狂ったように舌を這わせていくだけだ。
すぐに母の苦しげな声が聞こえてきて、僕のお尻を強く抱きしめてくる。

深くまで飲み込まれて、躍るように舌が舞う。
最初の頃は、何度もそれだけで逝ってしまった。
でも、ちゃんとこの穴を塞いで征服するまでは、決してやめたりしなかった。

おかげで、だいぶ強くなった。
もう、口でしたくらいじゃ、簡単には逝かない。
存分に味を堪能してから、母を下にして中に入っていく。
僕たちの間に恋愛感情は存在しない。
だから、機械的な作業にも似ている。

母は足を開いているだけ。
僕は、目がけて押し込んでいくだけだ。
今でも、大事な人であることには違いない。
けれど、愛や恋などという感情は邪魔なだけだ。

母にしても、それは同じだから、僕にそういったものは求めないし、求めようともしない。
きっと、その方が救われるのだろう。
一方的に略奪されている。
そう思えばこそ、母は堪えられるのかもしれないし、甘受できるのかもしれない。

何度入っていっても、その温かさと柔らかさには胸を熱くさせるものがある。
肌とは違う体温は、いつも高めで僕を優しく包んでくれる。
すぐにでも出してしまいたくなるのを必死に堪える。
それでも母の膣はどんどん濡れていって、さらに気持ちよくしてしまうから、僕は途中で動きを止めざるを得ない。

小休止ではないけれど、胸を合わせて母を抱きしめていく。
キスをしようとすると、母はわずかに顔を背けようとするけれど、そんなことは許さない。
頭を抱え込んで、強引にキスをする。
舌を乱暴に潜らせていくと、荒い息を吐きながら、すぐに母は応えてくれる。
結局負けてしまうくせに、なかなか素直にならないのは、なぜなんだろうといつも思う。

そして途中からは、母の方が夢中だ。
僕を抱きしめて、必死に舌を伸ばしながら、自ら腰を使い出しもする。
それまでは、歯を食いしばって我慢していたくせに、一度口を開いてしまえば、止め処なくはしたない声を上げたりするのだ。

そうやって、舌を絡ませあいながら、いつも最後は母の中で果てる。
いくよ、と教えてあげるのに、僕を抱きしめたまま離さないから、どうしたって母の中で逝くことになってしまう。

でも、母が僕の子供を身籠もることはないし、家族を崩壊させることもない。
母がピルを飲んでいることを僕は知っている。
妊娠を防ぐのならゴムを使えばいいだけの話だけど、今まで使ったことはない。

母も僕の体温を直に感じたいのだ。
そして、中に出してもらいたいのだ。
それを口にしたことはない。
でも、両親の寝室のベッドのヘッドボードにはコンドームが隠してあるはずなのに、それを一度も使ってくれと言ったことはないのだから、僕にはそうとしか思えない。
逝く寸前には、すごく大きく膨らむ。
ああっ!と悲鳴にも似た声を上げて、母はすごい力で僕を抱きしめる。

ビクビクと脈打ちながら吐き出していくと、すごい・・、と消え入りそうな声で母はつぶやく。
とても満足げな顔をして、今にも眠ってしまいそうな穏やかな表情で目を閉じている。

終わってしまえば、すぐにでも身体を離したいけれど、母はいつまでも僕を抱きしめていて、なかなか離してはくれない。
やがて、パタリと力尽きたように両手が落ちて、ようやく僕は解放される。

抜くと白いものがドロドロと溢れ出す。
母は、胸を大きく喘がせながら、目を閉じているだけですぐには起きようとしない。
自分の下着を探して、さっさと身支度を調えてしまうと、足を開いてだらしなく溢れさせているだけの母を残して、僕は静かに部屋を出る。
廊下の窓から差し込む強い西日が、僕の姿を照らしていた。

夜になって父が仕事から帰ってくる。
しばらくしたら、「ご飯よ。」と、下から声が掛けられる。
降りていくと、台所に立っている母は、夕方まで着ていた洒落た服とは違ったものに着換えている。
きっと下着も替えているのに違いない。

時々、夜中になると両親の寝室からは、母の苦しげな声が聞こえてくる。
まだまだ父は現役らしい。
そして父は、まだ僕には、それが何なのかわからないと思っているのかもしれない。

テーブルの上を見たら、おかずはナスの挟み揚げだった。
お味噌汁にもナスが入っている。
この世でナスが死ぬほど嫌いな僕。
最近、僕の嫌いなものばかりがテーブルの上に乗る。
「母さん、他におかずないの?」
きっと、これは母のささやかな意地悪に違いない。

「ダメよ、好き嫌いしちゃ。嫌いなものでもちゃんと食べないと大きくならないわよ。」
台所から振り返り、満面の笑みを浮かべてそう言った母は、しっかりと「お母さん」の顔になっていた。
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