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エッチな体験談

一回でいいから私とエッチして!

  
学生の時、ヲタ系サークルでいつもつるんでた女子がいた。
名前は『リク』ってしとく。
同じ地方の出身で、好きなアニメやら声優やらでも気が合って、サシで飲んだり、頼まれてリクの作った同人作業の手伝いをしたりもしてた。
俺んちで宅飲みした後、そのまま泊まってったり。
俺「手出すぞ」

リク「そんな度胸あるわけないじゃん」

こんな会話飛ばし合ったりして。

そんなリクは、大学入って早いうちにバイト先の男と付き合っていたらしく、たまにノロケや喧嘩した話とかを聞いてたこともあった。
俺は童貞まっしぐらで、まぁ彼女なんてできねーだろとか思ってた。
ヲタだし。

二年目の学祭が終わった頃だから、秋か冬の頃だったか。
コンビニのバイト終えてへろへろになってた帰り道に、リクから着信があったんだ。
夜中も夜中、確か2時とか3時とか。
こんな時間に何だ?と電話に出たら、涙声が聞こえてきた。
全く要領を得ないが、どうやらフラれたらしい。
しかも今、俺のアパートのそばにいるとか言ってる。

まぁそんな感じで慌てて家にチャリ飛ばしたら、結構寒い夜中に、電柱の下でうずくまるようにしゃがんで目を腫らしたリクがいたんだ。
リクのアパートからこの辺まではチャリで20分くらい。
だけどチャリは見当たらないので聞いたら、歩いてきたと言う。
ちょっと手を触ったらめちゃ冷えてた。

自分の部屋に連れ込んで、バスタオルとトレーナー上下を渡して、熱めのシャワーを浴びるように言って、やかんで茶を沸かす。
買い溜めしといた菓子をテーブルに適当に置いて、シャワーから上がってきたリクと入れ替わりに俺もシャワー浴びた。

シャワーから出たら、ずびずびと茶を飲んでるリクがいた。
さっきより顔色は良さそうだったので話を聞く。
まぁ、良くある“二股”ってやつ。
リクが彼氏を問い詰めたら散々暴言吐かれて突き倒されて・・・。
今まで聞いてた彼氏像は優しくて、喧嘩しても手をあげたりとかはリクから聞いたこともなかったので、本当に豹変だったらしい。

さらっと書いたけど、当時ここまで聞き終えた辺りでもう夜が明けかけてて、俺もリクも睡魔の限界だった。
たまにリクや他の友達が泊まってく時と同じく、マットレス引いてその上にクッション、タオルケット、あと寒いから掛布団、と準備しようとしたら・・・背中にぎゅってしがみつかれた。

「一緒に寝て」とか、そんな言葉だったと思う。

何の冗談だよって振り向こうとしたけど、リクがすっごい震えてて。
俺がいつも寝てる布団で、正面からぎゅって抱きついて寝た。
この時の心境は確か、『おいおいリク大丈夫かよ』ってのと、『これなんてエロゲ?』だった。
結構あるおっぱいが当たってたり、トレーナーの上からでもわかる女体の柔らかさで、このまま襲っちまおうとか鬼畜なこと何度も考えたけど、泣いてるリクにそんなことは出来なくて、いつの間にか寝てた。

で、起きたら昼過ぎてた。
いい匂いするなーで目が覚めたら、腕の中にリクがいて、思わず叫んでしまった。
その叫び声で起きたリクもびっくりしてて、二人して何があったんだっけと思い出すマヌケなことをしてた。

この日は特にそれ以上間違いも起こらずに過ぎたのだが、この日から何度かリクがうちに泊まりに来くるようになった。
彼氏に暴言吐かれた時のことを夢に見て、一人でいるのが怖くなってうちに来るのだ。
その度に俺の中の全紳士をフル動員して、布団の中でリクをぎゅっと抱いたままそれ以上何もせず寝る、という苦行をしていた。

正直、リクに恋愛感情は湧かなかったけど、目の前にある女体には性欲がたぎって、一瞬それを恋愛感情と錯覚しかけるほどだった。
同じ布団の中にいい匂い発して、柔らかくておっぱい大きくて・・・以下略。

リクには仲のいい同性の友達もいたけど、「こんなの(俺)にしか頼めないし」と言われて。
そりゃそうだろうけど・・・。

そんな関係が一年くらい続いたある冬の日。
雪が降った日だったと思う。
リクが泊まりに来て、缶ビール何本も空けて。
で、寝る。
かなり奇妙な、だけどいつもの、添い寝のはずだったんだけど・・・。

「ね、おっきくなってるよね?私で、興奮してるの?」

リクの膝にばっちり当たってる俺のアレ。
目の前にこんないい匂いな以下略だから、勃起くらい当然する。
でも今までは、リクはスルーしてたのだろう、そのことに言及してくることは無かった。
で、顔を見つめてきて、リクは言った。

「一回でいいから私とエッチして」

(・・・これなんてエロゲ?)
(・・・いいじゃんこのまま押し倒しちゃおうぜ)

そんな二つの感情が脳内で綱引きしてる中、だけど俺の発した言葉は・・・。

「慌てるな。これは孔明の罠だ」だった。

我ながらよほどテンパってしまった末の事としか思えない発言。
これを聞いたリクは俺の顎に頭突きをかましてきた。
脳がクラクラして一撃KO。

その後、どうにか意識を保った俺にリクが言うには・・・。
元彼の暴言で一番ショックだったのが、それまではエッチの時あんなに「リクのカラダ最高だよ!」とか言ってたのに、「お前とセックスしても全然気持ち良くないんだよ、このマグロ女が!」と言われたことだったと。
フラれた夜に暴言の数々をリクから聞かされたけど、その話は初耳だった。
リクも、この言葉が一番ショックで、だけど誰にも言えなくて、それ以来オナニーすらできなくなった、と言う。

いきなりオナニー告白されて、ついそれまでどれくらいしてたのかと聞くと、「二日に一度はしてた」と。

更にリクは続ける。
俺とこうしてぎゅってしてて、勃起を感じてると、濡れてくるのだと。
だから、好きじゃなくてもいいから性欲のはけ口にエッチして、それでリクの体の具合がどうか正直に教えて欲しい、と。

こんな卑猥な話をしてる最中、リクは真顔だった。
本当に真剣に悩んでた。
リクが悩みすぎておかしな方向に思考が進んでると思った俺は、リクにこう告げたんだ。

「俺童貞だから、体の具合とかたぶんわからん」

・・・俺もおかしな方向に毒されていたらしい。

リクは、「童貞だって知ってるよ、自分で言ってるじゃん」と、俺の勃起をさわさわしてきた。

やばい。
初めて他人に触られて気持ちいい。
寝巻(ジャージ)越しなのに。

「コンドームないから無理」と逃げようとしたら、ポッケから取り出すリクの周到さに驚く。

どうやら今日はするって決めてきたらしい。
俺の意志はどこに?

肝心の俺の紳士な意志はと言うと、勃起をさわさわニギニギされてあっさり降伏しかかってた。
リクがもう片方の手で俺の手を自分の服の中にゆっくり導き入れて、ノーブラの生乳に触れさせて、完全にKO。
後先どうでもよくて、ただリクとやらしいことしたくて。

服を互いに脱がせ合うと、生のおっぱいに感動して、柔らかい感触をずーっと手とか顔で味わってた。
ぱふぱふってすっげー幸せな気分になる。
そうしてるうちに乳首がぷくって浮き出て、ぺろって舐めたらビクンってリクの体が跳ねる。

そうしておっぱいに夢中になってて、ふと、下がどうなってるか気になって。
手を伸ばして股の間に触れる・・・と。
シーツに染みてるくらい濡れてた。
濡れすぎだろって思ってリクの顔を見たら、頬が赤くて目がめちゃ潤んでる。
指先で膣の入り口をちょっと撫でると、それだけで目を閉じて「んんっ!」とかエロい声出してきて。

しばらくおっぱいと膣の入り口を撫でながら、女のカラダってエロいなーと感動してたら、リクの手が俺のアレをぎゅって握ってきた。
俺のも興奮で勃起の先が先走りでぐちょぐちょになってたのが、リクに触られて気づいた。
というか、握られてちょっと擦られただけで、ぞくぞくってして、出そうになった。
初めての女の手コキは自分でするのと比べられないくらい気持ちいい。
我慢できたのは、せっかくならリクの中に入れて出したい、と思ったから。

「コンドームどこ?」

リクに、今なら考えられないくらい雰囲気ぶち壊しな聞き方したら、「付けないでいいよ」と喘ぎながらリクが言うんだ・・・。

(・・・は?)

「今日大丈夫だから」

獣になってた俺は、後先何も考えず、リクに入れた・・・。
いや、入れようとした。
正常位で。
童貞ゆえの過ち。
指であてがってもうまく入らなくて滑って、その度にクリに直撃してリクが悶える。

「すごい、きもちいいよぉ、焦らさないで、早く入れてよぉ」

普段馬鹿やってるリクとはまるで違う、雌の貌になったリクがすごいエロい。
雌のリクが、早く入れてとせがんでくる。
征服感で満たされた。
ゆっくり、再度入り口にあてがって、ゆっくり突き入れる。

ずぶずぶ入ってく。
なにこれ。すごい。やばい。
イキそう。

突き入れるだけでイキそうになるくらい、すごかった。

でも、こんなすぐ出したら負けな気がして、尻に力入れて、こらえて。
根元まで全部入った。
なんか、感動した。
俺セックスしてる、って。
しかも親友のリクと。

リクの顔見たらまたエロい顔してて。

「おちんちん、大きすぎだよ」って言うんだ。

そんなはずはない。
平均13cmと言われてる昨今、その平均よりも1.4cmも小さくて落ち込んだこともある俺だぞ?
後で知ったが、その元彼は10cmもなかったらしい。

そんなのはともかく。
軽くピストンするだけで、ぞわぞわって気持ち良さがくる。

何これ?オナニーがゴミのようだ。

それはリクも同じなのか、抜くたびに背中反らして悶える。
悶えるのがエロすぎて、背中に腕回して何度か突く。
その度に、「すごいよぉ」と喘ぐリク。

突いてるうち、自分の感覚全部がチンコになるくらい気持ち良くなって、リクをぎゅうって強く抱き締めながら、中に出した。
今までの人生で一番長かったんじゃないかってくらい、出した。
脳が真っ白になった。

しばらくして、布団の上で二人して裸でごろん、となってた。

「こんな気持ちいいセックス、したことなかった」

ぼそっとリクが言う。

「それって、リクの体じゃなくて奴が下手だっただけなんじゃね?」

「そうかもw」

そう言って腕にぎゅっておっぱいを押し付けてきた。
・・・あんだけ出したのに、おっぱいの感触だけでむくむくむくと勃ちあがってきた。
それをニギニギしながら、「やっぱ、おっきい」って言うリク。

「どれくらいだった?」って聞いたら、指で「これくらい・・・」と。

・・・前述の通り。
長さも、太さも平均を遥かに下回っていた模様。

その日は計4回貪りあってしまった。
数日してリクから『無事生理きたよ』とメール来るまでは気が気じゃなかったことを付記しておこう。

その後、リクとはセフレのような関係になって。
多い時で週に4日くらい。
二人ともセックスの快楽を覚えたばかりの猿になってたんだ。
しかもただヤルだけじゃなくて。
リクが膣を締めるトレーニング始めたり、HowTo本読んで勉強して実践してみたり。
色々ヤればヤるほど身体の相性が良くなる感じで。
俺もリクも、好きとか愛してるとかは一言も言わず、ただ気持ち良さを求めてヤってた。
周囲から「付き合ってるの?」と聞かれても二人して首振る有様。

そうしてる間に就活も卒論もして多忙になって、だんだんとセフレの関係は薄れ、俺とリクは二人とも地元に就職した。
同じ県とはいえ、交通の便も良くないし、車で行くのも結構かかる。
だから、卒業と同時にリクとのセフレの関係は自然消滅した。
以前と同じ(?)親友の関係は続いてたけど。

それから数年。
リクから電話があった。

「そろそろ結婚を考えているので、とある男性に告白しようと思ってるんだ」と。

それを聞いて咄嗟に出た言葉は、「リク、俺と結婚しよう」だった。

言ってから自分にびっくり。
今までそんなこと考えたこともなかったのに。
何て事を言ってしまったのか、と今更のように赤面。

電話の向こうから、「ふつつかものですが、よろしくお願いします」と聞こえてきたのに気付かないほどに、“リクを他の男に取られたくない”とテンパっていた。
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