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妻が遺した愛のエッセイ

  
妻の短大時代の友人に、「妻の過去がわかるものがあったら見せて欲しい」と頼んだ。
しつこく頼んだら、文集の1ページをコピーしてくれた。
妻が書いたエッセイだった。

――――――――――――
『彼と初めての旅行』◯◯里美

私は朝早く彼の部屋に行った。
まだ眠そうな目をした彼が出てきた。
私は、彼に抱き付きながら部屋に入って、ベッドに転がった。
私のスカートが捲れて、露わになった太腿が、彼の興奮を呼び覚ましたみたい。

うつ伏せの私の長い髪をかきあげ、うなじにキスする彼。
脇の下に這わせた彼の手が、ノースリーブの隙間から乳房を狙ってるのを感じて、少し浮かせる。
彼の手はブラの上から乳首をくすぐる。
私の吐息が熱く漏れる。
もう片方の手が股間に伸びて、淫唇を下着の上から撫でようとする。
私は両手でベッドの枠を掴んで下半身も浮かせて、彼の手を招き入れる。
私の息が荒くなり、虚ろになるのは、愛する彼に身体を許す時のいつもの表情・・・。
彼は私のお尻を持ち上げる・・・。
猥褻な格好・・・。

そして彼はスカートを捲り上げ、下着を剥ぎ取り、生地に滲む私の淫液を嗅ぐ。
露わになった私の淫唇を凝視する彼・・・。
羞恥と期待で濡れていくのがわかる・・・。
彼が指で淫唇を拡げ、ポッカリ開いた淫口に処女膜の名残を確認している。
彼の愛の淫槍で引き裂かれた処女膜の名残。
彼の淫槍を咥えるたびに擦れてちぎれて失われゆく肉の膜・・・。
お尻を上げたまま、彼は淫槍を突き立てた。
彼の淫槍で広がる淫膣の感覚が心地いい・・・。
私が愛しい彼の愛の淫槍を包み込むと、膣内の空気がブブブビッと卑猥な音を立てながら、彼の淫槍と淫口の隙間から淫液を飛沫かせながら押し出される。
私は、その淫らな音と自分の淫らな格好に恥ずかしさを感じるけど、それをして彼が喜ぶことの方が嬉しかった。

「あぁ・・・あぁん・・・き、気持ちいい・・・」

彼は私のお尻を鷲掴みにして腰を振り続け、私の淫膣をうねらせる。

「んあぁ・・・んあ、んあ、んあ、あぁぁぁ・・・」

彼の律動に合わせて、私の乳房が揺れている。
ハッと我に返った私は、自分の淫膣が咥えた愛の淫槍を握り、淫膣から外した。

「中は・・・だめよ・・・」

私は振り向き、肩から紐が外れてブラとノースリーブが下がり、乳房を露出したまま彼に抱きつく。
私の淫口から淫液が一筋、私の内腿を伝う。
彼は上から私の胸を揉み、私は跪いて彼の愛の淫槍を優しく掴み、私との交わりのヌメリをまとわせながら脈打つ淫槍を咥える。
彼は私の頬を引き寄せ、前後に突き立てる。
愛しい彼に征服される悦び・・・幸せ・・・。
私は彼を味わいながら愛し続ける。
彼は私の中で果て、私はその愛を飲み干す。

私は、濡れた陰部もそのままに身支度を整える。
この日ずっと、彼と交わした愛を感じ続けていたい・・・。
そして夜、旅先でまた愛し合うために・・・。
――――――――――――

これが妻が遺したエッセイだ。
妻が初めて体を許し、初めて股を広げた男との愛の日々の1コマだった。
初めて愛する男と旅行に行ったようだが、旅先での淫らな睦事ではなく、旅立つ朝のことを書いたのはなぜだろう。
妻が心から愛し、身を委ねた男とは、何が原因で別れたのだろう。
この男の肉棒で妻はオンナになり、セックスの悦びを知り、別れの悲しさを知ったのだ。

妻は、私との永遠の別れの時、「ありがとう・・・」と呟きながら私の手を握った。
妻は、この世を去るとき、私のことを思い出しただろうか・・・。
いつか、あの世で妻に再会したとき、この男と暮らしていたりはしないだろうか・・・。
いつまで経っても私は、亡くなった妻を忘れられない。
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