入院中の恋人のお見舞いに行ったら・・・
- 2019/06/25
- 11:28
もう十年程前の話です。
付き合って1年になる彼女が入院しました。
簡単な手術で治るものだそうで、入院して2日後に手術、経過みて長くて1週間程度。
手術の当日、終わった辺りに見舞いに行くと満面の笑みで迎えてくれました。
退院が月曜日になるといったので、前の日に見舞いに行ったんですよ。
4人部屋で窓際のベッド、彼女が寝てるはずです。
他の入院患者も居ないので、そ~っと入り、寝顔見て起きたらからかってやるつもりでした。
部屋の入り口で物音が聞こえたんですよ。
クチュクチュとかシュッシュッとか・・・。
馬鹿で鈍い方な俺でも何の音か判ります。
足が止まっている俺に消え入りそうな声も聞こえてきました。
「・・・ゃん」とか「ぃぃ・・・」とか。
自分の心が冷える感じがすると同時に冷静になってきました。
見舞いに行った時に「カッコいい男の人が入院してる」なんて言ってたな・・・そいつだろうか?
男の「いい?」小さな声が聞こえました。
「・・・ぅん」
俺は心の中で「終わったな」そう呟きました。
意を決して足音を殺しながら近くに行きます。
「ハァハァ・・・」
「んっんっ!」
白いカーテンをサッと開けます。
「こんにちは」
俺は冷静に言い放ちます。
男が彼女の上に乗っかってます。
「な、なんだお前!」
男が振り向いてわめき出します。
「病院で騒ぐなって言われなかったか?」
冷静に、そして男の首を掴みました。
彼女は呆然としてます。
「これ見舞いで持って来たんだけどさ、もういらねぇよな?」
彼女が好きなシュークリームが入った箱を目の前で揺らします。
前の肌蹴たパジャマを押さえながら震えてました。
「もう、二度と来ないから。連絡もするな」
男の腹に拳を叩き込み、病室から出ます。
ナースステーションに寄り
「これ、皆さんで食べて下さい」
カウンターの上に置いて帰りました。
その日はなんの連絡もありません。
次の日、仕事から帰ると「◯◯さんから連絡あったよ」とお袋から。
「あぁ、判ったよ」
おそらく退院して家から電話したのでしょう。
普段なら俺から掛け直すんでしょうが、とてもそんな気にはなれません。
当然無視です。
彼女の性格を考えると俺が居るのが判れば電話攻勢が始まる事は想像できました。
その日は友人の家に行き、夜遅くに帰りそのまま寝ました。
俺の都合で付き合わせた友人には悪いが。
次の日からは残業で仕事をこなし、資格の勉強も会社でするようにしました。
予想通り、毎晩電話があったようです。
親は不審がっていましたが。
日曜の朝、電話を自分で取ってしまったのが不覚。
「◯◯と言いますが、(俺)さんはいらっしゃいますか?」
「・・・用は無いんだけど」
「話を聞いて!!」
「だから、なんの?」
「違うの、違うの!」
「俺の両親の前で話すか、お前の両親の前で話すかどっちかなら応じてやる」
とっさに言ってしまいました。
そう言えば諦めるだろうと思ったのもありますが。
「・・・判った、(俺)ちゃんの両親の前で話す」
正直、予想外の展開です。
でも今更引くわけにも行きません。
両親に今夜彼女が来ることを伝え、「話がある」とだけ言いました。
心なしか両親ウキウキしてるんですが・・・。
夜になって彼女が来ると、
「あら~、◯◯ちゃんいらっしゃい。お久しぶりね」
お袋は暢気なもんです。
「で、話って何?」
お袋はもう、ウキウキです。
「・・・・・・」
彼女は俯いたまま一向に口を開きません俺が口火を切りました。
「俺、こいつと別れるから」
はぁ?ぽかーん?え??なになに???なんなの????
親は俺の言ってる意味が理解出来てないようです。
「違う!違うの!」
彼女が叫びます。
俺は両親に「ちと、見てて。いいって言うまで口出さないで」。
「あの男はなんなの?」
「入院してた人」
「そうじゃなくて、どこの誰って聞いてるんだけど」
「名前しか知らない、奥さん居るって言ってた」
「それって不倫って言うんだぜ?知ってる?」
「・・・・・・」
「何であれ、別れるけどな」
「いや、別れない」
「浮気する奴、どう信じろと?無理無理」
「・・・・・・」
お袋がちょっとだけ状況を理解したようです。
「浮気ってどういうこと?」
「こいつ、この前入院してたんだ。見舞いに行ったら知らない男と寝てたんだよ」
お袋絶句。
そりゃそうだろ普通w
「でも、好きなのは(俺)ちゃんなの、別れたくない」
「あのさ・・・もし今子供が出来てたとしたら、誰の子よ?胸張って俺の子って言える?俺の親にお義父さん、お義母さんの孫ですって言えるのか!」
「たった1回じゃない!セックスなんて私にとってスポーツみたいなものよ!」
おいおい、なんてこと言いますかこの女。
ここでなんか判りませんが、お袋がキレました。
「出て行きなさい!!!!!!!!!!!!!」
親父がなんか微妙な顔してるし。
後で聞いた話だと、ちょっと前に親父の浮気疑惑があったそうな。
近所で有名な尻軽おばちゃんに目付けられてたらしい。
そのおばちゃんも彼女と似たようなこと言ってたそうです。
親父の性格考えると、ビビって逃げ回ってたと思うけど。
なんか妙に冷静になってる俺がこりゃ収集つかないなと思い、彼女の家に電話し、来てもらうことにしました。
俺の行為は火に油を注ぐようなもんだとも考えましたが、いっそ一気に燃え尽きたほうが消火も早いんじゃないかと。
彼女の母親がやってきました。
流石に自分の娘が浮気なんかしてるの知ったら、かわいそうだと思いそこには触れず、別れる旨を告げました。
そこから更に加速です。
「娘を傷物にした!」「弄ばれた!」等騒ぎます。
彼女の母親は、俺と付き合うまで処女だと信じてたようです。
無い!ナイ!!ない!!!
付き合い始めた頃に人数聞いちゃってますから!
最初にHした時もしっかり感じちゃってましたから!!
お袋がとどめの様に彼女の浮気を叩きつけるように言い放ちます。
彼女の母親はちょっと困惑気味。
彼女に確認してますよ。
「あんた(俺)さんが初めてじゃないの?」
「私は◯人と経験あるのよ!」
・・・おい、俺が聞いてるより3人多いぞw
彼女の母親の顔が真っ赤に。
「お邪魔しました!」
引きずる様に彼女を連れ帰りましたよ。
「とまあ、そんなわけだ、口挟んでいいよ」
俺が言うと、親父が疲れたように小声で。
「ああ、判ったから・・・」
他の皆さんに比べると、たいした修羅場でも無かった訳ですが。
親巻き込んでしまったのはちょっと後悔した。
以上、事実を元に書いたネタでした。
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4人部屋で窓際のベッド、彼女が寝てるはずです。
他の入院患者も居ないので、そ~っと入り、寝顔見て起きたらからかってやるつもりでした。
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足が止まっている俺に消え入りそうな声も聞こえてきました。
「・・・ゃん」とか「ぃぃ・・・」とか。
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見舞いに行った時に「カッコいい男の人が入院してる」なんて言ってたな・・・そいつだろうか?
男の「いい?」小さな声が聞こえました。
「・・・ぅん」
俺は心の中で「終わったな」そう呟きました。
意を決して足音を殺しながら近くに行きます。
「ハァハァ・・・」
「んっんっ!」
白いカーテンをサッと開けます。
「こんにちは」
俺は冷静に言い放ちます。
男が彼女の上に乗っかってます。
「な、なんだお前!」
男が振り向いてわめき出します。
「病院で騒ぐなって言われなかったか?」
冷静に、そして男の首を掴みました。
彼女は呆然としてます。
「これ見舞いで持って来たんだけどさ、もういらねぇよな?」
彼女が好きなシュークリームが入った箱を目の前で揺らします。
前の肌蹴たパジャマを押さえながら震えてました。
「もう、二度と来ないから。連絡もするな」
男の腹に拳を叩き込み、病室から出ます。
ナースステーションに寄り
「これ、皆さんで食べて下さい」
カウンターの上に置いて帰りました。
その日はなんの連絡もありません。
次の日、仕事から帰ると「◯◯さんから連絡あったよ」とお袋から。
「あぁ、判ったよ」
おそらく退院して家から電話したのでしょう。
普段なら俺から掛け直すんでしょうが、とてもそんな気にはなれません。
当然無視です。
彼女の性格を考えると俺が居るのが判れば電話攻勢が始まる事は想像できました。
その日は友人の家に行き、夜遅くに帰りそのまま寝ました。
俺の都合で付き合わせた友人には悪いが。
次の日からは残業で仕事をこなし、資格の勉強も会社でするようにしました。
予想通り、毎晩電話があったようです。
親は不審がっていましたが。
日曜の朝、電話を自分で取ってしまったのが不覚。
「◯◯と言いますが、(俺)さんはいらっしゃいますか?」
「・・・用は無いんだけど」
「話を聞いて!!」
「だから、なんの?」
「違うの、違うの!」
「俺の両親の前で話すか、お前の両親の前で話すかどっちかなら応じてやる」
とっさに言ってしまいました。
そう言えば諦めるだろうと思ったのもありますが。
「・・・判った、(俺)ちゃんの両親の前で話す」
正直、予想外の展開です。
でも今更引くわけにも行きません。
両親に今夜彼女が来ることを伝え、「話がある」とだけ言いました。
心なしか両親ウキウキしてるんですが・・・。
夜になって彼女が来ると、
「あら~、◯◯ちゃんいらっしゃい。お久しぶりね」
お袋は暢気なもんです。
「で、話って何?」
お袋はもう、ウキウキです。
「・・・・・・」
彼女は俯いたまま一向に口を開きません俺が口火を切りました。
「俺、こいつと別れるから」
はぁ?ぽかーん?え??なになに???なんなの????
親は俺の言ってる意味が理解出来てないようです。
「違う!違うの!」
彼女が叫びます。
俺は両親に「ちと、見てて。いいって言うまで口出さないで」。
「あの男はなんなの?」
「入院してた人」
「そうじゃなくて、どこの誰って聞いてるんだけど」
「名前しか知らない、奥さん居るって言ってた」
「それって不倫って言うんだぜ?知ってる?」
「・・・・・・」
「何であれ、別れるけどな」
「いや、別れない」
「浮気する奴、どう信じろと?無理無理」
「・・・・・・」
お袋がちょっとだけ状況を理解したようです。
「浮気ってどういうこと?」
「こいつ、この前入院してたんだ。見舞いに行ったら知らない男と寝てたんだよ」
お袋絶句。
そりゃそうだろ普通w
「でも、好きなのは(俺)ちゃんなの、別れたくない」
「あのさ・・・もし今子供が出来てたとしたら、誰の子よ?胸張って俺の子って言える?俺の親にお義父さん、お義母さんの孫ですって言えるのか!」
「たった1回じゃない!セックスなんて私にとってスポーツみたいなものよ!」
おいおい、なんてこと言いますかこの女。
ここでなんか判りませんが、お袋がキレました。
「出て行きなさい!!!!!!!!!!!!!」
親父がなんか微妙な顔してるし。
後で聞いた話だと、ちょっと前に親父の浮気疑惑があったそうな。
近所で有名な尻軽おばちゃんに目付けられてたらしい。
そのおばちゃんも彼女と似たようなこと言ってたそうです。
親父の性格考えると、ビビって逃げ回ってたと思うけど。
なんか妙に冷静になってる俺がこりゃ収集つかないなと思い、彼女の家に電話し、来てもらうことにしました。
俺の行為は火に油を注ぐようなもんだとも考えましたが、いっそ一気に燃え尽きたほうが消火も早いんじゃないかと。
彼女の母親がやってきました。
流石に自分の娘が浮気なんかしてるの知ったら、かわいそうだと思いそこには触れず、別れる旨を告げました。
そこから更に加速です。
「娘を傷物にした!」「弄ばれた!」等騒ぎます。
彼女の母親は、俺と付き合うまで処女だと信じてたようです。
無い!ナイ!!ない!!!
付き合い始めた頃に人数聞いちゃってますから!
最初にHした時もしっかり感じちゃってましたから!!
お袋がとどめの様に彼女の浮気を叩きつけるように言い放ちます。
彼女の母親はちょっと困惑気味。
彼女に確認してますよ。
「あんた(俺)さんが初めてじゃないの?」
「私は◯人と経験あるのよ!」
・・・おい、俺が聞いてるより3人多いぞw
彼女の母親の顔が真っ赤に。
「お邪魔しました!」
引きずる様に彼女を連れ帰りましたよ。
「とまあ、そんなわけだ、口挟んでいいよ」
俺が言うと、親父が疲れたように小声で。
「ああ、判ったから・・・」
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親巻き込んでしまったのはちょっと後悔した。
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