草むらで発見したエロ本を見ながら同級生と
- 2022/05/01
- 18:24
8月が過ぎ、残暑を感じると決まって思い出すことがある。
アスファルトの匂いと共に。
時は、今から30年前ほど遡る。
私は人口5万人ぐらいの地方都市に住む小学6年生だった。
小学校まで片道30分ぐらいかかっていた。
草むらを抜け、田んぼを抜け、区庁舎を抜けると小学校に辿り着いた。
どちらかというと人がまばらな新興住宅地であり、近所に子供はあまりいなかったように思う。
多くの小学校の同級生は、私とは違う方向に住んでいたため、自宅へは1人で帰ることが多かった。
また放課後、遊ぶと言っても、小学校まで徒歩30分。
相当な距離である。
そのため放課後は、滅多に友達と遊ぶこともなかった。
引っ込み思案な性格も手伝い、これといった友達と呼べる人もいなく、ちょっと寂しい小学校生活を送っていた。
小学校最後の夏休みが終わり、9月の始業式から少し経ったある日のことだった。
授業が終わり、帰宅している時だった。
その日は残暑が厳しかった。
むっとむせ返すような暑さをアスファルトから感じた。
なんでこんなに学校から家が遠いのか、この時ほど呪ったことはなかった。
喉が渇き、途中の公園に寄り道して水を飲んだりして、トボトボと帰路に就いた。
大人の背丈ほどある草むら地帯に差し掛かった時である。
前方100メートルぐらい前に、奈緒の歩いている姿が見えた。
奈緒は近所に住む同級生であり、3、4年生のとき同じクラスになったことがある。
奈緒とは少しだけしゃべる程度の間柄であった。
当時の小学校は、男の子は男の子で遊ぶ、女の子は女の子で遊ぶ関係あり、必要以上には男女は関わらない関係だった。
私の娘と息子の話によると、こうした関係は、今でも同じかも知れない。
奈緒が、突然右に曲がり、その空き地の草むらの中に入って行った。
奈緒が曲がった場所に着くと、草が踏み分けられた小道があり、奥へと続いていた。
どうしようか迷った。
家まで10分ぐらい。
まっすぐ帰るか、寄り道するか。
喉を潤すため、すでに公園に寄り道をしている。
これ以上寄り道するのはいけないこと思ったが、意を決して草むらの中へ入って行った。
奈緒の後をつけると言うよりも、この小道の正体を調りたいという興味よりも、単にむせ返すようなアスファルトの熱気から逃れたいという気持ちが強かったと思う。
草むらの中は意外に涼しく感じられた。
両隣の草は大人の背丈ほどあるため、小学生の私からすると少し不安であった。
そのため、ゆっくりゆっくりと奥へ進んだ。
小道は草が踏みつけられていて、カタツムリのようにぐるぐるとした形になっており、外から見えないようになっていた。
誰が作ったのだろう?
いつ作ったのだろう?
どうして今まで気付かなかったのだろう?
などと思いを巡らせながら、ゆっくりと音を立てないように歩いた。
小道を左に曲がったときである。
5メートルほど先の草の上に赤いランドセルが見えた。
奈緒の存在を意識しながら、さらにゆっくり進んだ。
その場所は3畳ほどの少し広い空間であった。
広場の入り口で止まった。
奈緒が、向こうを向きながら1人で座って、何かの本を読んでいた。
辺りを見渡すと、エロ本やビニール本が散らばっていた。
同時に、この小道を作った人や作られた理由も、なんとなく分かった気がした。
奈緒に声をかけようか迷ったが、意を決して近くに寄ることにした。
奈緒はエロ本を読んでいた。
今までの私だったら単に冷やかしていたと思う。
「奈緒は変態だ~」と言い、鬼の首でも取ったように友達に言いふらしていただろう。
だが、この時に私が取った対応は違った。
理由は分からない。
アスファルトの暑さで頭がおかしくなっていたのかも知れない。
「奈緒、どうしたの?」
私はやさしい口調で声をかけた。
奈緒は体をびっくとさせ、急いで本を閉じた。
振り返り、私だと気付き、口をあんぐり開けていた。
固まっていた。
小学6年生の女子と言えば第2次性徴が始まっていても不思議ではなく、6年生女子の大半は体が大きい子が多かった。
しかし奈緒は、目が大きく可愛かったが、小柄で貧乳な子だった。
よく見ると、傍らに白いパンティーが置いてあった。
「エロ本は性の教科書だから、勉強していたんだね」
私がそう言うと気持ちが和らいだのか、にこやかに、「うん」と言った。
奈緒はしゃべった。
セックスに興味があるけど、奈緒は発育が遅れているから、同級生に少しからかわれているらしい。
そのような時、夏休みの終わりに、ここを見つけたと言う。
エロ本が置いてあり、色々知りたいし、面白かったから、今日ここに来たと言う。
今日は、エロ本に書いてある通りのオナニーをしてみたという。
奈緒と私はしばらくしゃべった。
高校生か誰かが隠れてエロ本を見るために、ここを作ったのだろうと奈緒と私は結論に達した。
高校はまだ授業中。
後1時間ぐらいは来ないであろう。
奈緒と私は一緒にエロ本を見た。
セックスの場面では、正常位やバック、騎乗位など、色々な体位があることを知った。
体位によって、こんなに女性の表情が変わるかとか、少し誤った知識も得た。
シックスナインをしている場面には驚いた。
保健体育の授業でセックスは知っていたが、舌で互いの性器を舐めることは知らなかった。
奈緒も目を皿のようにしながらエロ本を見た。
ページを捲るとドアップの性器の描写であった。
女の子の性器はこうなっているのかと思いながら、エロ本を見た。
奈緒がこちらを向く。
奈緒はまだパンティーを穿いていない。
奈緒と目が合う。
意を決した。
「先生にも、友達にも、親にも言わない。誰にも言わないから、おまんこ見せて」
私はそう言った。
奈緒は「本当に誰にも言わないなら」と確認しながら、草むらに腰を落とし、手を後ろに着き、足をM字のように開いた。
無毛のきれいな縦筋おまんこであった。
土手も盛り上がっていない。
女の子のおまんこを見るのは初めてであった。
もっと詳しく知りたいため、奈緒を仰向けに寝かした。
ゆっくり、縦筋を調べた。
雑に土手を横に広げると、「痛い」と言った。
ゆっくり、ゆっくりと広げた。
瑞々しい潤いがそこにあった。
奈緒を見ると手で目を覆っている。
喉が渇いていた。
さっきのエロ本の、おまんこを舐めている描写を思い出した。
奈緒のおまんこを舐めた。
縦筋の溝に沿って舌を入れた。
おしっこの味がしたが、そのまま続けた。
横目で奈緒を見ると、頭をあげて、こちらを見ている。
「舐めていること分かった」と聞くと、奈緒は頷いた。
触るのと舐めるのでは感覚が違うのか、と思ったりもした。
おまんこの構造に興味津々であり、触ったり舐めたりした。
しばらくして舌が疲れたので、舐めるをやめた。
奈緒におまんこの解説をしてもらった。
土手を左右に横に広げると、一番手前に小さく盛り上がった箇所がある。
これがクリトリスだと教えてくれた。
まだ皮が剥けていないから、自分で剥こうとすると少し痛いらしい。
おしっこが出る穴も教えてもらった。
そして、その下のおまんこ自身を教えてもらった。
「ここにおちんちんが入るはずだけど、本当に入るの?」
それが2人の感想であった。
私はお返しにおちんちんを見せた。
奈緒は、「父親のおちんちんしか見たことがない」と言っていた。
おちんちんは普段小さくなっていて、勃起すると大きくなる。
皮も剥けることを説明すると、奈緒は私のおちんおちんを触り、しごきだした。
しばらくするうちに、お返しとばかりに口に含んだ。
精通はまだだったので、射精はしなかった。
「ふー、顎が疲れた」と言い、奈緒はフェラチオを止めた。
奈緒と私は見つめ合った。
自然に私は奈緒に覆いかぶさった。
奈緒を草むらに押し倒した。
これから何をするか奈緒は悟り、目をつぶり、私を受け入れた。
セックスのやり方は保健体育の授業で習った。
“おちんちん”を“おまんこ”に入れるだけだ。
でも・・・上手くいかない。
縦筋の中におちんちんを入れようとしても、入らない。
まだおちんちんが強く大きく発達していないし、奈緒のおまんこも硬い。
だいたい穴がどこにあるか、手探りしても分からない。
挿入角度という概念は、この時は知る由もない。
そんなこともあり、私はおまんこにおちんちんを擦り付けるだけであった。
それでも、性器を擦り付け合うことだけでも、2人は満足した。
これよりも大きいおちんちんがおまんこの中に入るって、大人はすごいという結論に達した。
尿意を催したので、なんちゃってセックスを止めた。
奈緒に、私がおしっこをするところ見せた。
奈緒は一度も男の子がおしっこをするところを見たことがないらしく、興味津々であった。
おちんちんから勢いよくおしっこが出て、遠くに飛ばしたことに奈緒は驚いた。
おちんちんの先からおしっこをしたあと、ブルブルとおちんちんを振って、そのままにしたら、さらに奈緒は驚いた。
おしっこの後、ティッシュで拭かないことに男女の違いを感じたらしかった。
女の子はおしっこをした後は必ずティッシュで拭くと言う。
男の場合、おちんちんの先からおしっこが出る。
これは分かりやすい。
だが女の子の場合、縦筋である。
どうやっておしっこをするのだろうか?
当時は、ウルトラセブンのアイスラッガーのように、縦筋全体からおしっこがバシャーと勢いよく出ると思っていた。
奈緒におしっこをするところを見せてもらった。
奈緒は、しゃがんでおしっこをした。
縦筋全体からおしっこが溢れ、ちょろちょろと滴り落ちる感じだった。
おしっこをした後、2つの土手が濡れていた。
この湿ったところをティッシュで拭くのだと言う。
さっきおまんこを舐めておしっこの味がしたのは、拭き切れなかったおしっこかと思った。
キスする前に性器を舐め合ってしまった。
おしっこの見せ合いもした。
セックスも試みたが、不器用なため、土手でおちんちんを擦りつけるだけで終わってしまった。
「でも、すごいことしちゃったね」と、奈緒と私は話した。
そして、ここまでしたから、初めては私としたいと言った。
奈緒は私の処女を私に捧げると言ってくれた。
そして、また今度しようということになった。
今日したこと、この場所のこと、それは2人の秘密にしようということになった。
以上が9月初めの出来事である。
性の冒険の始まりである。
今、思い返せば、人生の転機はこの日の出来事だと言ってもいいかも知れない。
他の同級生よりも早く経験したためか、優越感を感じたためか、この日を境に受け身な性格に少し変化が出てきて、何事も積極的に取り組むことができたと思う。
その後はと言うと、奈緒とは頻繁に草むらの秘密の場所に行った。
新しいエロ本が置いてあったりして、2人で一緒に読んでは、お互いの性器を舐めあったり、おしっこの見せ合いをした。
冬になり寒くなってからは、秘密基地では遊ばなくなった。
代わりに奈緒の家で遊んだ。
奈緒の家は共働きだったので6時までは両親がいなかったからだ。
奈緒をファーストキスをしたのは、中学生になって初めてのゴールデンウィークを過ぎた日曜日だった。
2人とも興味本位で性器で遊ぶことはやっても、キスは神聖なものと思っていて、なかなかできずにいた。
奈緒としっかりと結ばれたのは、中学2年の夏だった。
お互い14歳。
気持ちが大きく揺れ動く年齢である。
セックスをしたい、経験をしたい、前に進みたい、友達より早くしたい、どんなに気持ちいいか感じてみたい・・・。
そんな気持ちが強かっただけである。
男の私はねじ込んだ、女の奈緒は無理に広げてられて受け入れてしまった、という感じであった。
私の不器用さも手伝って、奈緒は相当に痛がって出血もひどかった。
思い返すと、初貫通の儀式に奈緒の体はよく耐えたと思う。
奈緒が初めてイッたのは、中学2年から3年に上がる春だった。
奈緒の話によると、今まで肌を重ね合わせていたけど、心の中で壁を作っていた。
このまま私に心まで委ねていいのか自問自答していたらしい。
この日は心も許したと言っていた。
奈緒に言わせると、「溶け合う」といった表現が正しいみたいだ。
触れ合った部分から何かを感じ取るのではなく、心の壁をなくし、身も心も委ねたることができたらイッたと話してくれた。
奈緒との関係は高校時代も続いた。
私は県の進学校に通い、奈緒は女子高に通った。
奈緒も私も十分に体が成長し、発育の良い男女であった。
奈緒も私も浮気はせず、お互いに一途という感じで、たくさんセックスをした。
若いから怖いもの知らずであった。
ビルの非常階段であろうが、女子高の階段の隠れたところであろうが、河原の草むらであろうが、エレベータの中であろうが、とにかくやった。
東京タワーへ登る階段でもやったことがある。
そんなカップルは、そうそういないであろう。
奈緒の肌には私の汗と唾液が染み込み、所々爪の跡や歯型が刻み込まれている。
奈緒の体内には私の遺伝子が注ぎ込まれている。
安全日には膣の精子を注ぎ込み、口の中にも喉の奥にも出した。
奈緒に許可をもらって、顔射も何回かしたことがある。
私は奈緒の唾液も飲んだ。
その回数の何倍も、むっとした匂いと共に膣から溢れ出る粘液を舌ですくい取った。
高校時代、奈緒と私はそのような“溶け合う”関係だった。
高校を卒業し、私は東京の国立大学に通うことになった。
自宅から1時間ぐらいだし、授業料も安いし、何より文句のつけようがなく、ここがいいと思った。
奈緒は親の転勤のため、地方に引越しすることになった。
東京から1000キロメートルも離れたところである。
ゴールデンウィークには奈緒に会いに行った。
1ヶ月ほど会えなかったぶん、大いに燃えに燃えた。
たった1ヶ月間とはいえ、離れ離れで暮らしていたのである。
奈緒の生活をすべて壊し、奈緒も壊したかった。
狂おしいほどに奈緒の全てを奪い取りたかった。
後にも先にも、こんな気持ちになったのは、これが最初で最後である。
奈緒の体を無茶苦茶にした。
奈緒は口では「ダメ」と言いながらも、奈緒の体がそれを受け入れた。
何かを感じ取ろうとする奈緒の苦悶に満ちた表情。
取り憑かれたように激しく暴れだす身体。
そして弛緩と収縮を繰り返す奈緒自身・・・。
私は忘れられない。
しかし、遠くの白鳥よりも近くのガチョウとはよく言ったものである。
夏になると、お互い好きな人ができた。
奈緒とは大学1年の晩秋に別れた。
奈緒が本当に好きだったかと言えば、分からない。
近くにいたということが、付き合っていた最大の理由であろう。
奈緒が少女から大人になる時期、12歳から19歳までの間の7年間、体と心の変化を奈緒と共有した。
間接の硬さ、骨っぽさが残る身体、張りつめた肌から柔らかい身体、そして瑞々しい肌になるまで過程をゼロ距離で、自分の肌を通じて感じることができた。
奈緒が少女から大人になる過程・・・奈緒の体の隅々まで、私の目が、指が、舌が、性器が、爪が、歯が知っている。
2人とも最初は性への興味しかなかった。
ただセックスを通じてお互いに、男女が肌と肌を触れ合うことの大切さ、男女のゼロ距離間を知った。
中高生にとってゼロ距離感は新鮮だった。
相手のことを愛おしく想うこと、相手のことを考えてあげられる余裕、それと同時に相手の物を全て奪いたいという気持ちに陥ることも知った。
奈緒にはセックスを楽しむこと以上に、自分以外の他人との付き合い方、人との関わりといった面でずいぶんと成長させてもらった。
高校3年生の頃には、周りがずいぶん子供じみているとさえ思えたほどだ。
中高生は得てして自分のことだけを考えがちだが、他人の気持ちを考える、他人が望んでいることをしてあげるといった他人を想う気持ちは奈緒から学んだ。
対人間関係という点でも、ずいぶん成長したと思う。
私も、そして奈緒も。
奈緒とは別れてから一度も会っていないが、今でも年賀状のやりとりはしている。
奈緒は今、遠く東京から離れたところで2児の母親になっている。
年賀状の写真を見る限り、幸せそうに暮らしていると思える。
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アスファルトの匂いと共に。
時は、今から30年前ほど遡る。
私は人口5万人ぐらいの地方都市に住む小学6年生だった。
小学校まで片道30分ぐらいかかっていた。
草むらを抜け、田んぼを抜け、区庁舎を抜けると小学校に辿り着いた。
どちらかというと人がまばらな新興住宅地であり、近所に子供はあまりいなかったように思う。
多くの小学校の同級生は、私とは違う方向に住んでいたため、自宅へは1人で帰ることが多かった。
また放課後、遊ぶと言っても、小学校まで徒歩30分。
相当な距離である。
そのため放課後は、滅多に友達と遊ぶこともなかった。
引っ込み思案な性格も手伝い、これといった友達と呼べる人もいなく、ちょっと寂しい小学校生活を送っていた。
小学校最後の夏休みが終わり、9月の始業式から少し経ったある日のことだった。
授業が終わり、帰宅している時だった。
その日は残暑が厳しかった。
むっとむせ返すような暑さをアスファルトから感じた。
なんでこんなに学校から家が遠いのか、この時ほど呪ったことはなかった。
喉が渇き、途中の公園に寄り道して水を飲んだりして、トボトボと帰路に就いた。
大人の背丈ほどある草むら地帯に差し掛かった時である。
前方100メートルぐらい前に、奈緒の歩いている姿が見えた。
奈緒は近所に住む同級生であり、3、4年生のとき同じクラスになったことがある。
奈緒とは少しだけしゃべる程度の間柄であった。
当時の小学校は、男の子は男の子で遊ぶ、女の子は女の子で遊ぶ関係あり、必要以上には男女は関わらない関係だった。
私の娘と息子の話によると、こうした関係は、今でも同じかも知れない。
奈緒が、突然右に曲がり、その空き地の草むらの中に入って行った。
奈緒が曲がった場所に着くと、草が踏み分けられた小道があり、奥へと続いていた。
どうしようか迷った。
家まで10分ぐらい。
まっすぐ帰るか、寄り道するか。
喉を潤すため、すでに公園に寄り道をしている。
これ以上寄り道するのはいけないこと思ったが、意を決して草むらの中へ入って行った。
奈緒の後をつけると言うよりも、この小道の正体を調りたいという興味よりも、単にむせ返すようなアスファルトの熱気から逃れたいという気持ちが強かったと思う。
草むらの中は意外に涼しく感じられた。
両隣の草は大人の背丈ほどあるため、小学生の私からすると少し不安であった。
そのため、ゆっくりゆっくりと奥へ進んだ。
小道は草が踏みつけられていて、カタツムリのようにぐるぐるとした形になっており、外から見えないようになっていた。
誰が作ったのだろう?
いつ作ったのだろう?
どうして今まで気付かなかったのだろう?
などと思いを巡らせながら、ゆっくりと音を立てないように歩いた。
小道を左に曲がったときである。
5メートルほど先の草の上に赤いランドセルが見えた。
奈緒の存在を意識しながら、さらにゆっくり進んだ。
その場所は3畳ほどの少し広い空間であった。
広場の入り口で止まった。
奈緒が、向こうを向きながら1人で座って、何かの本を読んでいた。
辺りを見渡すと、エロ本やビニール本が散らばっていた。
同時に、この小道を作った人や作られた理由も、なんとなく分かった気がした。
奈緒に声をかけようか迷ったが、意を決して近くに寄ることにした。
奈緒はエロ本を読んでいた。
今までの私だったら単に冷やかしていたと思う。
「奈緒は変態だ~」と言い、鬼の首でも取ったように友達に言いふらしていただろう。
だが、この時に私が取った対応は違った。
理由は分からない。
アスファルトの暑さで頭がおかしくなっていたのかも知れない。
「奈緒、どうしたの?」
私はやさしい口調で声をかけた。
奈緒は体をびっくとさせ、急いで本を閉じた。
振り返り、私だと気付き、口をあんぐり開けていた。
固まっていた。
小学6年生の女子と言えば第2次性徴が始まっていても不思議ではなく、6年生女子の大半は体が大きい子が多かった。
しかし奈緒は、目が大きく可愛かったが、小柄で貧乳な子だった。
よく見ると、傍らに白いパンティーが置いてあった。
「エロ本は性の教科書だから、勉強していたんだね」
私がそう言うと気持ちが和らいだのか、にこやかに、「うん」と言った。
奈緒はしゃべった。
セックスに興味があるけど、奈緒は発育が遅れているから、同級生に少しからかわれているらしい。
そのような時、夏休みの終わりに、ここを見つけたと言う。
エロ本が置いてあり、色々知りたいし、面白かったから、今日ここに来たと言う。
今日は、エロ本に書いてある通りのオナニーをしてみたという。
奈緒と私はしばらくしゃべった。
高校生か誰かが隠れてエロ本を見るために、ここを作ったのだろうと奈緒と私は結論に達した。
高校はまだ授業中。
後1時間ぐらいは来ないであろう。
奈緒と私は一緒にエロ本を見た。
セックスの場面では、正常位やバック、騎乗位など、色々な体位があることを知った。
体位によって、こんなに女性の表情が変わるかとか、少し誤った知識も得た。
シックスナインをしている場面には驚いた。
保健体育の授業でセックスは知っていたが、舌で互いの性器を舐めることは知らなかった。
奈緒も目を皿のようにしながらエロ本を見た。
ページを捲るとドアップの性器の描写であった。
女の子の性器はこうなっているのかと思いながら、エロ本を見た。
奈緒がこちらを向く。
奈緒はまだパンティーを穿いていない。
奈緒と目が合う。
意を決した。
「先生にも、友達にも、親にも言わない。誰にも言わないから、おまんこ見せて」
私はそう言った。
奈緒は「本当に誰にも言わないなら」と確認しながら、草むらに腰を落とし、手を後ろに着き、足をM字のように開いた。
無毛のきれいな縦筋おまんこであった。
土手も盛り上がっていない。
女の子のおまんこを見るのは初めてであった。
もっと詳しく知りたいため、奈緒を仰向けに寝かした。
ゆっくり、縦筋を調べた。
雑に土手を横に広げると、「痛い」と言った。
ゆっくり、ゆっくりと広げた。
瑞々しい潤いがそこにあった。
奈緒を見ると手で目を覆っている。
喉が渇いていた。
さっきのエロ本の、おまんこを舐めている描写を思い出した。
奈緒のおまんこを舐めた。
縦筋の溝に沿って舌を入れた。
おしっこの味がしたが、そのまま続けた。
横目で奈緒を見ると、頭をあげて、こちらを見ている。
「舐めていること分かった」と聞くと、奈緒は頷いた。
触るのと舐めるのでは感覚が違うのか、と思ったりもした。
おまんこの構造に興味津々であり、触ったり舐めたりした。
しばらくして舌が疲れたので、舐めるをやめた。
奈緒におまんこの解説をしてもらった。
土手を左右に横に広げると、一番手前に小さく盛り上がった箇所がある。
これがクリトリスだと教えてくれた。
まだ皮が剥けていないから、自分で剥こうとすると少し痛いらしい。
おしっこが出る穴も教えてもらった。
そして、その下のおまんこ自身を教えてもらった。
「ここにおちんちんが入るはずだけど、本当に入るの?」
それが2人の感想であった。
私はお返しにおちんちんを見せた。
奈緒は、「父親のおちんちんしか見たことがない」と言っていた。
おちんちんは普段小さくなっていて、勃起すると大きくなる。
皮も剥けることを説明すると、奈緒は私のおちんおちんを触り、しごきだした。
しばらくするうちに、お返しとばかりに口に含んだ。
精通はまだだったので、射精はしなかった。
「ふー、顎が疲れた」と言い、奈緒はフェラチオを止めた。
奈緒と私は見つめ合った。
自然に私は奈緒に覆いかぶさった。
奈緒を草むらに押し倒した。
これから何をするか奈緒は悟り、目をつぶり、私を受け入れた。
セックスのやり方は保健体育の授業で習った。
“おちんちん”を“おまんこ”に入れるだけだ。
でも・・・上手くいかない。
縦筋の中におちんちんを入れようとしても、入らない。
まだおちんちんが強く大きく発達していないし、奈緒のおまんこも硬い。
だいたい穴がどこにあるか、手探りしても分からない。
挿入角度という概念は、この時は知る由もない。
そんなこともあり、私はおまんこにおちんちんを擦り付けるだけであった。
それでも、性器を擦り付け合うことだけでも、2人は満足した。
これよりも大きいおちんちんがおまんこの中に入るって、大人はすごいという結論に達した。
尿意を催したので、なんちゃってセックスを止めた。
奈緒に、私がおしっこをするところ見せた。
奈緒は一度も男の子がおしっこをするところを見たことがないらしく、興味津々であった。
おちんちんから勢いよくおしっこが出て、遠くに飛ばしたことに奈緒は驚いた。
おちんちんの先からおしっこをしたあと、ブルブルとおちんちんを振って、そのままにしたら、さらに奈緒は驚いた。
おしっこの後、ティッシュで拭かないことに男女の違いを感じたらしかった。
女の子はおしっこをした後は必ずティッシュで拭くと言う。
男の場合、おちんちんの先からおしっこが出る。
これは分かりやすい。
だが女の子の場合、縦筋である。
どうやっておしっこをするのだろうか?
当時は、ウルトラセブンのアイスラッガーのように、縦筋全体からおしっこがバシャーと勢いよく出ると思っていた。
奈緒におしっこをするところを見せてもらった。
奈緒は、しゃがんでおしっこをした。
縦筋全体からおしっこが溢れ、ちょろちょろと滴り落ちる感じだった。
おしっこをした後、2つの土手が濡れていた。
この湿ったところをティッシュで拭くのだと言う。
さっきおまんこを舐めておしっこの味がしたのは、拭き切れなかったおしっこかと思った。
キスする前に性器を舐め合ってしまった。
おしっこの見せ合いもした。
セックスも試みたが、不器用なため、土手でおちんちんを擦りつけるだけで終わってしまった。
「でも、すごいことしちゃったね」と、奈緒と私は話した。
そして、ここまでしたから、初めては私としたいと言った。
奈緒は私の処女を私に捧げると言ってくれた。
そして、また今度しようということになった。
今日したこと、この場所のこと、それは2人の秘密にしようということになった。
以上が9月初めの出来事である。
性の冒険の始まりである。
今、思い返せば、人生の転機はこの日の出来事だと言ってもいいかも知れない。
他の同級生よりも早く経験したためか、優越感を感じたためか、この日を境に受け身な性格に少し変化が出てきて、何事も積極的に取り組むことができたと思う。
その後はと言うと、奈緒とは頻繁に草むらの秘密の場所に行った。
新しいエロ本が置いてあったりして、2人で一緒に読んでは、お互いの性器を舐めあったり、おしっこの見せ合いをした。
冬になり寒くなってからは、秘密基地では遊ばなくなった。
代わりに奈緒の家で遊んだ。
奈緒の家は共働きだったので6時までは両親がいなかったからだ。
奈緒をファーストキスをしたのは、中学生になって初めてのゴールデンウィークを過ぎた日曜日だった。
2人とも興味本位で性器で遊ぶことはやっても、キスは神聖なものと思っていて、なかなかできずにいた。
奈緒としっかりと結ばれたのは、中学2年の夏だった。
お互い14歳。
気持ちが大きく揺れ動く年齢である。
セックスをしたい、経験をしたい、前に進みたい、友達より早くしたい、どんなに気持ちいいか感じてみたい・・・。
そんな気持ちが強かっただけである。
男の私はねじ込んだ、女の奈緒は無理に広げてられて受け入れてしまった、という感じであった。
私の不器用さも手伝って、奈緒は相当に痛がって出血もひどかった。
思い返すと、初貫通の儀式に奈緒の体はよく耐えたと思う。
奈緒が初めてイッたのは、中学2年から3年に上がる春だった。
奈緒の話によると、今まで肌を重ね合わせていたけど、心の中で壁を作っていた。
このまま私に心まで委ねていいのか自問自答していたらしい。
この日は心も許したと言っていた。
奈緒に言わせると、「溶け合う」といった表現が正しいみたいだ。
触れ合った部分から何かを感じ取るのではなく、心の壁をなくし、身も心も委ねたることができたらイッたと話してくれた。
奈緒との関係は高校時代も続いた。
私は県の進学校に通い、奈緒は女子高に通った。
奈緒も私も十分に体が成長し、発育の良い男女であった。
奈緒も私も浮気はせず、お互いに一途という感じで、たくさんセックスをした。
若いから怖いもの知らずであった。
ビルの非常階段であろうが、女子高の階段の隠れたところであろうが、河原の草むらであろうが、エレベータの中であろうが、とにかくやった。
東京タワーへ登る階段でもやったことがある。
そんなカップルは、そうそういないであろう。
奈緒の肌には私の汗と唾液が染み込み、所々爪の跡や歯型が刻み込まれている。
奈緒の体内には私の遺伝子が注ぎ込まれている。
安全日には膣の精子を注ぎ込み、口の中にも喉の奥にも出した。
奈緒に許可をもらって、顔射も何回かしたことがある。
私は奈緒の唾液も飲んだ。
その回数の何倍も、むっとした匂いと共に膣から溢れ出る粘液を舌ですくい取った。
高校時代、奈緒と私はそのような“溶け合う”関係だった。
高校を卒業し、私は東京の国立大学に通うことになった。
自宅から1時間ぐらいだし、授業料も安いし、何より文句のつけようがなく、ここがいいと思った。
奈緒は親の転勤のため、地方に引越しすることになった。
東京から1000キロメートルも離れたところである。
ゴールデンウィークには奈緒に会いに行った。
1ヶ月ほど会えなかったぶん、大いに燃えに燃えた。
たった1ヶ月間とはいえ、離れ離れで暮らしていたのである。
奈緒の生活をすべて壊し、奈緒も壊したかった。
狂おしいほどに奈緒の全てを奪い取りたかった。
後にも先にも、こんな気持ちになったのは、これが最初で最後である。
奈緒の体を無茶苦茶にした。
奈緒は口では「ダメ」と言いながらも、奈緒の体がそれを受け入れた。
何かを感じ取ろうとする奈緒の苦悶に満ちた表情。
取り憑かれたように激しく暴れだす身体。
そして弛緩と収縮を繰り返す奈緒自身・・・。
私は忘れられない。
しかし、遠くの白鳥よりも近くのガチョウとはよく言ったものである。
夏になると、お互い好きな人ができた。
奈緒とは大学1年の晩秋に別れた。
奈緒が本当に好きだったかと言えば、分からない。
近くにいたということが、付き合っていた最大の理由であろう。
奈緒が少女から大人になる時期、12歳から19歳までの間の7年間、体と心の変化を奈緒と共有した。
間接の硬さ、骨っぽさが残る身体、張りつめた肌から柔らかい身体、そして瑞々しい肌になるまで過程をゼロ距離で、自分の肌を通じて感じることができた。
奈緒が少女から大人になる過程・・・奈緒の体の隅々まで、私の目が、指が、舌が、性器が、爪が、歯が知っている。
2人とも最初は性への興味しかなかった。
ただセックスを通じてお互いに、男女が肌と肌を触れ合うことの大切さ、男女のゼロ距離間を知った。
中高生にとってゼロ距離感は新鮮だった。
相手のことを愛おしく想うこと、相手のことを考えてあげられる余裕、それと同時に相手の物を全て奪いたいという気持ちに陥ることも知った。
奈緒にはセックスを楽しむこと以上に、自分以外の他人との付き合い方、人との関わりといった面でずいぶんと成長させてもらった。
高校3年生の頃には、周りがずいぶん子供じみているとさえ思えたほどだ。
中高生は得てして自分のことだけを考えがちだが、他人の気持ちを考える、他人が望んでいることをしてあげるといった他人を想う気持ちは奈緒から学んだ。
対人間関係という点でも、ずいぶん成長したと思う。
私も、そして奈緒も。
奈緒とは別れてから一度も会っていないが、今でも年賀状のやりとりはしている。
奈緒は今、遠く東京から離れたところで2児の母親になっている。
年賀状の写真を見る限り、幸せそうに暮らしていると思える。